三島由紀夫の四部作の2を読了した。うーん。こう終わるとは…。ネタバレはしませんが、この価値観はすごい。最初は気持ち悪くて難解なだけだったが、だんだんわかってくる恐ろしさ。軽薄さや赤色思想が仇敵のように思えてくるから不思議だ。ぼくは左翼だというのに、である。
あと「嘘」というのは世の中で、使われるべくして使われていることが良くわかる。嘘も方便とはよく言ったものである。
ああ体に悪い。でもまもなく第三部の「暁の寺」を読み始めるであろう。そうするしかないではないか。
髪を切る。自分としてはかなり長くなったと感じていた。理髪店に行くと「上、どのくらい切りますか、短く?短くすると立ちますよ。今も立ってるけど」と言われる。短くすると立つのに、長い今も立ってるってどういうことよ。意味わかんないんですけど。思わず「えっ?じゃどうしたらいいんでしょうか」と聞いてしまった。店員さんの答え「じゃ立たないように切ります」。最初からそうしてくれえ。
髪切って帰って、自宅で白髪染め。白髪の入ってたほうが、周りからいたわってもらえていいのかなとか、ちょっとおかしな思考回路も入る。いやそれは違うんだろうなあ、たぶん。神様はいたわられることを期待している愚かな人に、ほどこしなどしてくださらぬだろう。
一人カラオケ。歌舞伎町で一時間半。あるチェーン店では日曜はチャージ料が五倍ほどに跳ね上がる。でもハイパージョイウェイブで楽しむ。渡辺真知子や八神純子歌ってテンション上がりまくり。首の後ろに手のひら当てて、ちょっと斜めになって歌うと気分が盛り上がる。
仲間のお祝いのミーティングの司会。ぐっとテンション落ちるが、正気にかえるといったほうが正確か。
全員当てたいと思い、そう宣言もするが、現実はなかなか厳しい。今日の偉大な力はそう働いてはいなかったようだ。最後の二分で五人くらい話してもらう。ちょっと反省。
バイクで井荻から環八使って帰る。20分くらいしかかからない。スピードはほどほどにしよう。
西葛西の病院へ再診に行く。ノドに症状が移ったと訴えたら、抗生薬などを処方される。すごく美人の女医なんだよなあ。「あっ今度は扁桃腺が腫れてますね」などと言われる。来てよかった。そして不意打ちをかまされたように「うがいしてますか」と聞かれてしまう。完敗だ。うがいなんて思いもよらなかった。でも風邪対策の基本中の基本。まずはうがいをしよう。イソジンも処方される。咳止めも処方。処方だらけだ。でも一割負担なのですごく安い。今日の負担額は310円だった。イソジンまでついて!さらに女医で!
きょうは天気が良かったのでバイクで西葛西まで行ったのだった。ガソリン代も250円くらいしか使っていないかもしれない。ノド痛いのにバイクに一時間半も乗るなよ…って感じですか。往復三時間である。清洲橋通りは広くて空いてて走りやすかった。朝7:15に出て、診察終えて、早稲田で昼飯食って、いま帰ってきて14:00である。ちょっと疲れた。でもまた病院行きたい気がする。
すごいねえ。菅直人さん、総理大臣になっちゃったよ。三鷹から出ていたただの社民連の議員だったというのに。そして仙石由人氏も官房長官候補らしい。うちの組合の一時争議のときの労働側弁護士だよ。二次争議の弁護士先生もいつか首相になったりなんかして。政権交代ってすごい力。自民党政権が続いていたらこんなことはなかったはずだけどね。
あー、行くとこまで行くなあって感じ。主義と沖縄を守るため、自分らの損得も捨てて、ああうつくしや。きのうきょうと自分も同じようなことをしてる気がする。スケールも犠牲もぜんぜんレベル違うけどね。他人のためなら、火を噴いて闘える!のだった。
世界の◎◎のために、大一枚献金! 宮崎の口蹄疫のためにはたった50円しか献金できないのが、なんでこの格差。やはり金額の大小ではないのだった。
体調が悪いこともあって本ばかり読んでいる。
・「格差の壁をぶっ壊す」(堀江貴文)
・「鉄ちゃん・鉄子のカラー版『乗り鉄』バイブル」(櫻田純)
・「奔馬〜豊饒の海2」(三島由紀夫)
・「内閣総理大臣 増補版」(舛添要一)
・「化学の歴史」(アイザック・アシモフ)
・「学問の春」(山口昌男)
・「私小説」(水村美苗)
同時進行で読んでいると精神分裂気味になってくるが、それも楽しいと高橋源一郎氏に教わった(本の中で)。
三島由紀夫はとても手ごわい。でも遅々としながらも進めている。
日本中が嫌っている(ように見える)、ホリエモンの著作も敢えて読み進む。「勝ち組」が転落したときのあのマスコミのかぶりつき方はすごかったね。バッシングきわまれりである。金持ち叩きが好きな日本人に彼は激しい反撃を加えるだろう。
ということで、病院へ行く。人間ドックを受けたときに診察券を作った西葛西の病院である。新しくて大きい。前身は鶯谷の下谷病院。下谷病院では17年前に痔の手術をしてもらった。私立学校の共済病院なのだ。
九時からの診察に間に合うように行こうとすると七時頃出なくてはならない。西葛西からもかなり離れておりどうしても都バスを使わざるを得ないので、都営の一日切符(\700)を使う。家からのスタートも都バス。そして都営地下鉄。船堀からまた都バスである。
九時に初診受付を済ませ、十時ごろ診察となった。昨日あれほど上がっていた熱も、診察時にはすっかり引いて36.5度である。たいていぼくの熱は病院に着くと引き、帰って寝ようとするとまた上がるのだ。喉や呼吸音など診てもらった。肺炎でもインフルでもない。ただの風邪であった。PL顆粒や鎮痛剤(ロキソニン)などを処方される。一件落着。
帰ってきて午後二時。一日仕事になってしまった。もう一日大事を取って安静。気温が上がっても、だからこそ風邪のウィルスには警戒しなくてはならないのかも。先日しまっておいた冬用の掛け布団も再度出す。真夏になったらまた片付けるか。
社民党の福島党首が、大臣を罷免された。内閣にありながら政府の方針に従えなかったため、やむを得ない罷免である。もともと民主党の方針と社民党の方針が違うのだから、こうなって当然である。「沖縄を裏切れない」とコメントされていることに、深く共感する。社民党は弱小になり、いつかは消え行く運命かもしれないが、芯のある左翼政党である。少なくともぼくはそう思っている。主義を捨ててまで連立に固執するのはいかがなものかと思う。だから社会党村山委員長が自社さきがけ連立政権のときに首相となり妥協を続けていたのは、左翼の挫折ととらえている。
民主党が単独安定多数を取るようなら、社民党は共産党などと連立して左の道を進んで欲しい。自民党が崩壊して、また政党地図が書き換わるのかもしれないが。
あーすごい熱。38.7度までいった。死ぬかもねー。予定を全部キャンセルしてまっすぐ帰ってくる。風邪か?インフルの可能性もあり。としたら今日会った人たちに移ってなければよいが。
いまちょっと下がって38.1度。七、八年前にはしかにかかって死にそうになったことを思いだす。あのときは三週間も続いたのだから、いま振り返ってみると即入院が正解だった。でも「もう一日で収まるかも」がずっと続いたのだった。
早めに病院へ行こう。
というわけでいよいよ当日がやってきた。こんな地味なイベントを楽しみにするとは、自分もずいぶん変わったものだ。何か激しい興奮があるわけではないよ。お寺に行くと三々五々参拝者がいて、読経があり、おかみそり(帰敬式・門徒になる儀式)する人がいて、ちょっとした雅楽演奏があるくらいなのだ。
ほとんどの来場者は両親くらいの人たち。おそらくざっと見て昭和一桁か大正生まれの人と思われる。その中に自分みたいなのがちょっとはいて、一緒に親鸞聖人の生き方を黙想するのだ。
すこし法話もある。仏教全般では名前を戒名と言うが、浄土真宗では法名という。べつに死んでいなくても名前をいただくことができる。今日の法話では、法名の最初に「釈」という、仏様のお弟子になったという苗字のようなものがつくという話だった。仏様の弟子なので、みな一家兄弟姉妹なのである。祖母は「タマノ」という名前だったが、法名には「釈……玉英信女」というような感じであった。ぼくが法名をもらったらたぶん「釈……泰信士」とかそんな感じになるのだろう。
とても暑く、30度近い気温だった。ひといきついてから隣の築地場外市場へ。ごちゃごちゃした市場の中に初めて入った。海鮮丼や寿司を食べさせる店が多数。マグロ解体ショーなんかもやっている。メジャーそうな「すし一番」に入りランチにぎり(980円)を食べる。五品くらいプラス茶碗蒸し、かに味噌汁、そしてシャーベットつき。最近少し食い過ぎが続いていたので、ちょうど良いくらいだろう。みんな2000円とか1500円とかの三色丼とかを注文している。金持ってるんだなあ……という感想。
本願寺に戻って、礼拝して、すこし献金。夏真っ盛りの国道一号と春日通りをバイクで走らせる。照り返すアスファルト。エンストしそうなボロバイクだが、ゆっくりと板橋まで帰ってくる。ふだんも信仰を大切にしていきたい。
浄土真宗の開祖である親鸞上人の誕生日が迫っている。5/21だ。この2010年で実に837年のバースデーのようだ。各地の本願寺系列のお寺でイベントが乱立するだろう。東京だと築地に出かけるところである。
命日も動員数がすごいが、誕生日もたくさん動員。キリストには負けるけどね。
「豊饒の海」四部作のうち第二部を読み進めているのだが、神風連のあたりの作中作を読んでいると、だんだん頭が痛くなってきた。右翼思想の根底の国粋主義が説かれているようなのだが、軽薄な人生を歩んできたぼくとしてはさっぱりわからないのである。左翼思想ならわかるかもしれないのだが、刀に対しての思い入れとか、明治維新での西洋思想の流入に抵抗するとか、やはり物語の中の話でしかない。
三島由紀夫の割腹に必然性があるとしたら、ここを何としても避けずに理解して進まねばならないのである。なんだか苦行になってくるね。輪廻転生のあたりはたしかに興味をそそられるのだが。
● おざき [良くなりましたか?お大事に!!]
● まさよ [福島党首について83歳の父もまったく同じことを申していました。 しかしとんちゃんもあれはあれで彼なりにleast e..]