大学院の入学料\282,000と授業料\535,800(年額)の免除申請のためにいろんな証明書を発行してもらいに、あちこちのお役所を走り回っている。一般的な学生たちなら親の年収で一律に決まるようなのだが、自分の場合は当然のことながら親とは独立家計になって久しい。そうなると、自分の収入や妻の収入、そして親とは扶養関係が切れていることを示す公的な書類がいる。確定申告は現住所地にしたが、昨年まで住んでいたところに住民税の証明を取りに行かねばならないし、父が倒れたのでその代理で父の関係の書類が必要なのだが、意識がない人から委任状は取れないので、戸籍で実子であることを証明せねばならず、本籍地の役所に行かなくてはならず、最近では郵送請求でも本人確認が必要だったりする。個人のプライバシー保護のためのセキュリティが二重、三重の足かせになっていて、思うように証明書の発行ができないのは本末転倒な感じである。自分の戸籍謄本を取りに来ているのに利用目的をしつこく聞かれ、めんどくさくなってきて、あーそれは××市に取れと言われたので言われたとおりにしているだけです…なんてぶっきらぼうに語気を強めて答えたら、ますます怪訝な顔をされてしまった。いまどきは妻の所得証明ですら委任状がいるなんて言われ、え?委任状?なんでですか?と問い質してしまった。住所地でないので今確認ができないですからと答えたので(それって別れたかもしれないという意味?)、エネルギーもったいないのでもうあまり突っ込まなかったけど、行政サービスの根本が「まずは疑ってかかれ」になっているように思えて、少し悲しい気分です。とにかく減免を実現したいというそれだけ。
ふたたび北九州へ。マイレージを使い切って往復。父の意識は戻らないままだが、脳にたまった血塊を抜く手術と気管切開は成功したようだった。話しかけるとまぶたが少し動く。ちらと目が開くときもあるがまたすぐに閉じる。気管を切開しているので声も出ないわけだが、意識のあるなしも確認できない。
元気なうちに親孝行しておけばよかったと後悔している。もっとできたのにと思うが、時計の針は戻らない。かといって実家やその周辺に帰って、新しい生活をできるか(できたか)というと、できもしない。小倉で研究生活はおそらくできないと思う。現実は厳しい。
息が荒かった状態からは抜け出して、肺炎も治癒して熱が下がったようである。倒れてから一ヶ月経った父の意識は、いったいどの方向に向かうのか。
病院から実家に戻ると、まだどうにか歩ける程度の母がいる。母にもできるだけのことをしておきたい。
いったん東京に戻って研究に戻ったが、また小倉に行かなくてはと思う。
この2014年の3~4月は自分にとって大きな前進の一歩である。それは悲願だった大学院進学が実現するからである。48歳にして初めての大学院生活。「院生」(修士課程)にはじめてなる。英語の試験が大きな障壁になっており阻まれている感じだったが、二年半にわたってTOEIC,TOEFL_ITPを受け続け、ようやく合格水準に達したのだった。また、学部の授業で大気海洋、地質・地理学などの専門分野の授業を受け続け、レポートや試験に取り組み続けたのは、自分の知識や技術を底上げできたと感じる。二年前の入学時よりも四年進級時、そして一年前よりも現在の学部卒業時のほうが、はるかに多くのことを理解できている。ローマも学問も、一日にして成らず、である。
卒論の修正を二月末に提出した。そして実験の方法など基礎手順のマスターに取り組んでいる。読まなければならない英語の論文もあるので、この春休みの授業なし期間もやることがたくさんある。
公式な卒業アルバムを購入した。24年ぶりである。年齢はちょうど当時の2倍で、周りの学生さんの写真に比べて明らかに老けている自分がいる。でもクラスの皆さんは親のような世代の自分に対してとても親切であった。感謝の限りである。
来週は卒業式があり、ジュニアTAであるキャンパスツアーのフェアレル納会もある。そして新しい所属の研究室で新入生歓迎の自主巡検、そして理学系研究科の新入生ガイダンスもある。新学期の授業をどう組むかをいま指導教員に相談して決めつつある。毎度授業開始前のもっとも楽しいプロセスである。
柏と本郷を行き来する毎日がまた4月から始まる。おととい自転車を柏まで自力で移動したぞ。要するに東京から自転車を漕いで行ったのだ。これで柏キャンパスと東武江戸川台駅を往復できる。
研究室の自分の席も新しくいただいた。桜が咲くころに幸先よく大学院修士生活のスタートである。
割賦割引が終了してしばらくすると、ほぼ無料で機種変更ができるウィルコムのシステム。折り畳めるHoneyBeeBox(青)を約三年間使った。色合い鮮やかなパステル系(原色)で、子どもたちが持っている携帯っぽかったのだが、今度はぐっとシックな黒のLIBERIOにした。機能はほとんど変わらない。しかし防水があるし緊急防災警報も鳴るし、日英バイリンガルモードもあったりしてちょっとうれしい。機種を変えるたびに、素材が頑丈で軽くなっていて、バッテリーの持ちもよくなっていることに驚かされる。また三年くらいはこれで行こう。
● つくし野 おざき [おめでとうございます!! おじさん達の希望の星ですね!!]
● 和歌山G y [おめでとう(^。^)y-.。o○ 新たな人生応援してます!(^^)!]