_ 大学院生の二年間はいろいろあってお休みしていたが、今回は復職したし身近な仲間もたくさん来るといううわさも聞きつけて、青梅市御岳山の初詣&宿坊泊りに参加した。二回続いたレンタカーはやめて、西武線経由で電車登山、帰りは青梅特快。
少し早めに午前中家を出て山奥へと向かう。ケーブルカーの滝本駅で仲間と会う。むささび飛んでいるのに会いたいと思いながら登った2013年を思い出した。古生物学のレポートにムササビの絵を書いて提出した記憶。宿坊について一息。みかんを食べてゆったり過ごし、ふだん会っている仲間が次々に到着してくる。自分が古参になっていることはもう別に違和感はない。
食事を食べ過ぎないようにという過剰なコントロールもなく、食べたいままに食べ、カウントダウンに向かう。神社でたき火がなくてちょっとさびしい。真宗門徒だが気にせず柏手を打つ。信仰は自分の中では主義や主張ではない。助けてもらっているハイヤーパワーのそれぞれに感謝しているというだけである。ああ日本人的。
仲間と2:00くらいまで語っていた。いつも夜更かししない自分が、ちょっと珍しいパターンだ。布団に入っても睡眠に入れず、そのままご来光を見に出かけていく。日の出を見に行ったのは七年ぶりくらいかもしれない。いつも寝ていたのだ。朝のお雑煮やリンゴ蒸しを食べて出発。部屋に洋式トイレがあるのがうれしい。
ゆったりまた電車で帰ってくる。地下鉄がすいているし土休日回数券を消費できてまたうれしい。帰ってきて年賀状の返事を少し書く。喪明けだが30枚近く来ていた。つながりは大切にしたい。
_ たぶん世間的には標準的な長さの年末年始休暇であろう。12/29,30,31. 1/1,2,3の六日間である。木~火なので土日祝日も全部含まれている。官公庁や大手企業もこんなものだろう。サービス業だとかきいれどきなので休んでいられないのかもしれない。
しかしながら自分は長いこと専門学校で働いていたので、正月休みはとても長かった。たいてい12/26くらいから休みに入り、明けの仕事始めは1/6とか1/7あたりであることが普通だったのである。だから、暮れ三日間+正月三が日というのは記録的に短い。本当にあっという間に終わってしまった感じだ。
それに最近五年間は学生の身分だった。大学の授業スケジュールはその専門学校と大して変わらなかったし、研究が中心の院生になると授業なんかほとんど取らないのである。その代わりに年明けが卒論や修論の締め切りになることが多い。そうなるとカレンダーはあまり関係ないし、図書館や町のお店が閉まっていることがかえって不便になるくらいである。
短い休みが今日で終わり、また明日から仕事に行く。行くところがあり、やることがある。でもこれはとても幸せなことだし、人並みに生きられることはなかなか思い立ったからと言って手に入ることではないのである。時間のたっぷりあった時期が過ぎ去ったが、また新しい時間の流れのなかで暮らしていける楽しさがある。
_ 自宅と職場の往復に千代田線を使うという話を書いたが、東武鉄道の定期が切れてから都営バスをよく使っている。特に東京の東側の墨田区、江東区、台東区には縦横無尽に都営バスが走っていて、いまのマンションに引っ越してきてからもう間もなく四年になるが、バスの経路を完全に把握するに至っていない。自宅の最寄りバス停の「中居堀」を走るバスだけで三系統あり、押上や亀戸に出るとたぶん10~20系統くらいが発着しており、さらに上野や浅草や錦糸町といったターミナルとなると信じられないくらいの多種類の系統のバスが走っている。
中居堀から上野公園まで一本で行けるのが「上23」系統で、平井と上野松坂屋を結ぶので楽に行ける。ただ上野から農学部まで20分くらい歩く必要がある。あと根津駅と亀戸を結ぶ「上26」系統、これは本数が少ないのが難点だが、谷中や鶯谷、入谷などを通り、言問橋も渡ってくれて風景を見るのに楽しい。
仕事の後にちょっと遠出して杉並区や新宿区まで出るときにバスはちょっと不便。でも時間がたっぷりあるときなら工夫すれば都内のたいていのところには到達できる。しかし22:00台になると一気になくなるので注意が必要である。