_ 午前中、キャンパスツアーで働く。ガイドをやっているのだ。安田講堂の説明をもう何十回やったことだろう。どの建物が何年に建てられ、誰が設計したかとか、ほとんど暗記している。明治19年帝国大学令とか、歴史の参考書みたい。
午後は神宮球場へ。対慶応義塾戦。0-8で完敗である。そろそろ100連敗が近いのではないだろうか。大敗のときでもせめて一点くらいは入れてほしい。応援歌「ただひとつ」を肩を組んで歌いたいのだ。それだけである。
_ 脳出血で1年と3カ月寝たきりの状態だった。2カ月に一回のペースで見舞いに通ったが、ついに死去。享年82歳だったので、平均寿命を超えたと言える。ぼくは長男なので喪主となり、お通夜と告別式を執り行った。久しぶりにお経を読み、親類を出迎え、皆さんの情に感謝する。各種手続きや遺品整理などで北九州に2週間滞在した。相続や納骨などの手続きはまたこれから改めて行う予定。
_ 父の件がある程度片付いたので東京に戻り、アルバイトにも顔を出した午後、時間が空いて神宮へ。東大と法政戦を観戦。法政にはリードされるのだが、なんだかすぐ得点が追いつく。そして同点のまま延長戦へ。十回に内野への野選で2点勝ち越し。裏で押さえてついに勝利。応援席はお祭り騒ぎで、見ず知らずの人たちと抱き合って喜ぶ。応援歌「ただ一つ」を、終了のエールで先に歌う。歌いながら涙が出てくる。94連敗をストップできた。
_ はじめての学会発表であった。父の死去などで非常にタイトな準備スケジュールであったが、連休前までにフィールドデータをほとんどまとめておいたのでなんとか助かった。連休も柏に行って準備をしていたのでそれが正解だったかもしれない。第四紀の河成段丘がテーマなのだが、学部と修士のこの短い期間ではこのくらいが限界かなという感じである。経験者もみな「修士課程の二年は短い」と言っておられるが、自分もそう思う。あと半年で論文を仕上げなくてはならず、今回は体調の悪い中を押して、どうにか投げ出さずに発表できて、指導教員や協力してくれた周りの院生たちに感謝している。