_ 五月の連休に入ってからあちこち旅行をしたのだが、今回の高知のセミナーで初めて四国地方に足を踏み入れることになった。
高知のはりまや橋近くのビジネスホテルに宿泊。全日空の羽田・高知最終便で向かったところ、高知の天候が悪く、なかなか着陸できずにいた。着陸試行全三回、無理なら羽田に引き返すかもしれないとアナウンスあり。着陸態勢に入ると横殴りの強風で機体が激しく揺れるのだった。無理に着陸すると事故が起きたかもしれない。でも最後には天候が回復し、着陸できた。 四国は初めてと書いたが、実は25年くらい前にオーシャン東九フェリーが小倉・徳島・東京を結んでいたので、二泊三日の航路の途中、徳島港に寄港していたことだけはあったのだった。
今回は高知に実際に上陸して、仲間のセミナーに参加した。話もさせてもらったのである。ステップの話を15分くらいしてから、みんなで50分の分かち合いを繰り返す。よくできたシステムだと感心してしまった。必ずすべてのステップをみんなが発言できるように考えられているのである。だから分科会を四つに分けていた。関東でもこういうことをできるといいなと思った。
セミナーが終わって解散してから移動まで時間があったので、高知城と本願寺別院を巡回。南国なせいか鹿児島によく似た町である。九州の県庁所在地都市はだいたい市電が通っていて、その左右に道路が往復していて、中心のアーケード街がある。高知もそのような町だった。
夕方高速バスで高知を後にした。次は松山である。愛媛県ももちろん初めての踏査だ。道後温泉のネオンがまぶしい。街中を通り抜けて松山駅そばのビジネスホテルで宿泊。夜は駅前の温泉に出かけた。手ぶらで570円。安い。パチンコ屋が併設されているのがちょっと品がない気もするが、もとも私に品はないのでちょうど釣り合っていたかもしれない。
松山まで来たのは翌日早めに出て、昼くらいまでには大分に船で渡りたいと思ったからである。松山で一泊して朝は予讃本線に乗車した。四国で初めてのJR線。時刻表で昔からよく目にしていた予讃本線とか土讃本線とか、とにかく旧地名の讃岐の一文字がついている。伊予も今治も宇和島も位置関係がよくわからず、八幡浜に向かうつもりで反対側の今治に向かってしまった。JRの車掌さんに聞いたら逆ですよ、次で乗り換えてくださいと言われ、とんぼ返り。そうしたら松山でちょうど特急宇和海に乗れたので、いいタイミングだったかもしれない。
八幡浜から港まで徒歩。着港の臼杵もJRの駅から歩けるということで、八幡浜・臼杵の航路を選択した。あとは別府航路や、船に乗る時間の最も短い佐賀関航路もあるようだったが、基本はバスよりJRで行ける臼杵航路とした。
二時間半かけて臼杵に到着した。豊後水道を渡って九州に来れるのは不思議な感じであった。四国・本州間は鉄道でつながっているのだし、四国・九州も鉄道や道路でつないだらどうなのだろう。そもそもその前に四国に新幹線を通したらどうなのか。いろんな妄想が広がるのだが、四国をもっと発展させる政策を自民党や民主党の人たちにやってほしいと思うのである。