_ 最近演歌が楽しい。熱川温泉にみんなで遊びに行ったときに、渋いおじさんが「奥飛騨慕情」を歌い上げていて、しびれてしまった。なんというか、典型的な演歌のメロディで名曲だよ、あれは。昭和歌唱には数々の名曲があるが、最近聞いてやはりすごいと思うのは「さざんかの宿」「無法松の一生」などである。「無法松…」は地元小倉の歌なのですらすら歌える、と思いきや、度胸千両入りに入ってしまうと結構難しいし、変拍子かね、これは、みたいな進行が演歌には時々ある。唐獅子牡丹のラストも変拍子だし。演歌はなんだか若い間は区別もつかなかったしまどろっこしいだけの予定調和音楽群だったのが、最近では感性が変化してきたのか、ゆったりとその味を噛みしめる感じである。数年前にカラオケで何度も練習して、坂本冬美の「能登はいらんかいね」が完璧に歌えるようになったのは進歩だった。冬の温泉の雪積もる露天風呂でぜひ一曲「奥飛騨慕情」を歌いたいものだ。
_ 先のことだと思っていたが、あっという間に日が迫ってきた。明日より80周年コンベンションである。日本の二倍の歴史とはすばらしい。いろいろな縁があってそのときの同行者が決まる。五年前のときと同じ同行者はなぜかたった一人しかいない。こういう場で、この五年間で自分が何をしてきて、どんな仲間とともに支えあってきたかがはっきりわかるという気がする。 ちょうど今年の前半半分が終わり、2015年も残り半分となった。やっぱりぼくは、仲間の役に立ちたい。何かできるサービスをして、それが喜びになるような歯車の中にいたい。時間もお金も体力も有限ではあるが、それをあまり口に出さないような大人になりたいものだ。それに、差し出したものはもっともっと大きくなって返ってくる。たぶんそのようなことがわかる行程になりそうだ。この80周年も、今年の後半以降のぼくの生活も。とりあえず、自分が何を得られるかよりも、何の貢献ができるか、ということにシフトしていきたい。