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奇跡の今日一日

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2003-01-01(Wed)

_ いつも通りの年明け

今年も豊田Gのフェローシップでの年明けとなった。青梅市みたけ山での宿泊。山の上はかなりの積雪であった。都内に戻ってみると(山も都下ではあるが)、快晴の日中。

仲間と過ごしている間、こんな穏やかな気分で時間の経過の中にいられるようになったのは、じわじわ効いてきたプログラムのおかげだと思い当たる。やるべきことはすべてやり尽くしているし、問題というものがない。人間的な恐れも、ほとんど観測できないほど摩耗しつつある。課題はたくさんあるにしても「これで、よい」という感じ。これがずっと欲しかったんだよね。

今回は初めて拝島から西武まわりという経路を使ってみた。仲間の同行が多かったというのもそうだが、企画切符の引力は強かった。

赤塚へ行って、元日早々の感謝をあらわすという計画も浮上したが、結局話し合った結果、自宅でひとときお茶を飲んで解散。今年一年こんな調子で行けるといいなぁ。動くのは明日からとします。

複数の仲間から「ちょっと太った?」と言われた。適正体重までは10kg足りないのがずっと続いていたけれども、やや健康になったということかも。


2007-01-01(Mon)

_ 御岳山荘

今年も御岳の山荘で年越しをした。昼過ぎにはもう下山し都内に戻ってきた。毎年メンツが入れ替わっていく。でもプログラムは変化しない。結局何が欲しいのかといえば、心の平和と回復が欲しいのだった。

神社で祈願する場面もあったが、あれもこれもと欲を出すよりも、ひとつに絞ったほうがいいね。

帰宅してから一眠りした。

_ 年末ジャンボ

先日もここに書いたが、中学生のとき以来、二十数年ぶりに宝くじを買った。そして大晦日が抽選日だ。戦果は……

3000円の当選が二枚、300円の当選が三枚、計6900円の払い戻しになる。投資額は一万円なので、6割9分の打率であった。宝くじ全体がおよそ4割の期待値であると聞いたことがあるので、まあまずまずではなかったか。

残念ながら2億円は当たらなかったが、またいつかに期待。


2010-01-01(Fri)

_ みたけ山荘

今年も定番年越しの御嶽(みたけ)山荘。着いた大晦日の夕方には粉雪が舞っていた。しんしんと冷えてゆく畳の間。暖房のありがたみ。真冬ってこんな感じだったっけと思う夜だった。

こちらは朝食夕食の写真。夕食にはさらにこのあとてんぷらが来たのだが、写真を撮り忘れて食ってしまっていた。

_ 東京に戻り

東京に戻ってみたらこちらも真冬になっている。連動していたのか。池袋で仲間たちと分かち合い。今年もみなさんよろしくお願いします。


2011-01-01(Sat)

_ 今年も御嶽山荘

例年どおり大晦日に青梅市御岳山へ登り、深夜の御嶽神社でNew Yearを迎える。2011年が始まった。今年は早々岐路に立つかもしれない。でも幸先のよいスタート。仲間の中で迎えられて幸福である。

祈りの内容は「わたしが少しでも、誰かの役に立つように」である。昨年の祈りは「仲間の役に……」と「学業成就」であったが、あまり限定しないで抽象的にしておいたほうがよいと思う。特定の祈りや自分のための祈りはよくないことを知るようになったからだ。自分が神になることを防がなくてはならない。こう書くと当然のことなのだが、この当然の防御ができない、あるいは防御しようとも思わずに破滅に走るのはおろかである。

本音をいえばわたしの祈りは、関心事である「学業成就」に引き続きしたいところだが、それが神の意思ならば…という限定をしたい。神は何を与えてくれるのかわたしにはわからない。

御嶽から下山してきて日常に戻る。青梅線の拝島あたりが、日常と非日常の境界かもしれない。ちょっとカラオケして、池袋で夜のミーティング。図書館などが開く4日くらいまでは、自由に過ごそうかと。


2013-01-01(Tue)

_ 飲まない20回目のお正月

飲まなくなってこれで20回目の正月になる。たいていは恒例の御岳山荘で過ごす。毎年電車とバスで向かっていたが、今年は初めてレンタカーでケーブル下の滝本まで出かけた。板橋から滝本まですこし渋滞もあっておよそ二時間半。雪にならずに済んだのがせめてもの幸いである。

山荘に着いてからは夕方ちょっと出かけて山頂の武蔵御岳神社へ。宿に戻って入浴と食事。豪勢な料理である。そして深夜のカウントダウンでふたたび神社に参拝。平成25年の元日を迎えた。今年は夏に東京大学大学院修士課程の受験もあるので、絵馬に合格祈願し、つるしてきた。

一晩過ごして下山。板橋まで戻り回転すしで昼食。自宅で仮眠してようやく起き上がってきた。今年は学業が本格化する年となるだろう。しかも巳年で年男である。暦が四回まわった。人生の半ばという感じがする。折り返しではなく、第二のスタートである。


2017-01-01(Sun) カムバック・みたけ山荘

_ 大学院生の二年間はいろいろあってお休みしていたが、今回は復職したし身近な仲間もたくさん来るといううわさも聞きつけて、青梅市御岳山の初詣&宿坊泊りに参加した。二回続いたレンタカーはやめて、西武線経由で電車登山、帰りは青梅特快。

少し早めに午前中家を出て山奥へと向かう。ケーブルカーの滝本駅で仲間と会う。むささび飛んでいるのに会いたいと思いながら登った2013年を思い出した。古生物学のレポートにムササビの絵を書いて提出した記憶。宿坊について一息。みかんを食べてゆったり過ごし、ふだん会っている仲間が次々に到着してくる。自分が古参になっていることはもう別に違和感はない。

食事を食べ過ぎないようにという過剰なコントロールもなく、食べたいままに食べ、カウントダウンに向かう。神社でたき火がなくてちょっとさびしい。真宗門徒だが気にせず柏手を打つ。信仰は自分の中では主義や主張ではない。助けてもらっているハイヤーパワーのそれぞれに感謝しているというだけである。ああ日本人的。

仲間と2:00くらいまで語っていた。いつも夜更かししない自分が、ちょっと珍しいパターンだ。布団に入っても睡眠に入れず、そのままご来光を見に出かけていく。日の出を見に行ったのは七年ぶりくらいかもしれない。いつも寝ていたのだ。朝のお雑煮やリンゴ蒸しを食べて出発。部屋に洋式トイレがあるのがうれしい。

ゆったりまた電車で帰ってくる。地下鉄がすいているし土休日回数券を消費できてまたうれしい。帰ってきて年賀状の返事を少し書く。喪明けだが30枚近く来ていた。つながりは大切にしたい。


2020-01-01(Wed) 定期券がない自由

_ 年末年始は定期券を買わないで過ごしている。職場に行かないからだ。定期がないと強迫的に動かなくて済む。そして自由になれる。動くときにコストがかかることを意識するのが言わば不自由ともいえるが、どんな経路でも選べる自由さは代え難い。定期を買わないと、日々どんどん損するような気もしてくるのだが、経路通り動かない日が一か月に一定日以上あると一概に損でもない。バス特でチケットがどんどんついたり、金額が上がるひとつ前の駅で下車して歩いたりするのも楽しい。近頃では複合一日乗車券も企画されていたりして、墨田区・台東区のコミュニティバスとスカイツリーシャトルと、東武亀戸線と北千住・浅草間の東武電車も乗り降り自由で500円!なんていうのもある。それにしても台東区の100円バスはくねくねとものすごく遠回りをしてくれるので、車窓を楽しむには持って来いかもしれない。

ちなみに自宅から東京大学までの経路は、実におびただしいバリエーションがある。最短時間・最安区間は小村井・北千住・根津なのだが、小村井・押上・大手町・本郷三丁目もあまり変わらないし、都営にしたりメトロにしたりで距離も変わってくる。最混雑をいとわなければ亀戸に出て総武各駅停車で御茶ノ水に出て、それから学バスや丸の内線を使う手もある。南北線東大前は農学部からアクセスがいいのだけれど、自宅から行くのにいろいろ経由しなくてはならない。

なんてことをいろいろ考えたり試してみたりしている間に、研究生・学部生・院生(柏キャンパスだった)・職員の立場変遷もあり、もうすぐ大学での仕事の任期も終わるかもしれない。東大を離れたら慶應での勉強に専念するかもしれず、アルバイトをするのか再就職するのかもまだわからない。定まってないというのはいろいろ可能性もあって楽しいものである。専門学校での仕事から離れてそろそろ9年経って収入は減ったが、気ままに学問の間を逍遥できて、なんとも楽しい毎日である。東京中の電車やバスにも気ままに乗れて、ますます自由な感じである。


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