おととしの九月にもちょっと書いている。かわいい芸人。太っていると価値が上がるのか、下がるのか。人の好みの問題なので優劣付けがたいが、好感を伴うのは人柄だからかもしれない。やせたら興味なくなるかも。不思議な気分である。
浜田山で5/30にセミナーを行なうための下見へ行った。会館の中のホールが、昼休み空いているので係員に頼んで見せてもらう。舞台の中にも入らせてもらい、控え室の使用についても詳細を聞く。
ホール全体で250名の定員だそうである。けっこう人は来るのである。問題はいつも喫煙所。休憩時間に黒山の人だかりとなる。近所迷惑なので配慮して欲しいと係員に言われる。しかし、なかなかコントロールのしようもないのが現実である。しかし放置もできず。喫煙所にグループメンバーを配置して、分散を促すことになる。果たして当日どうなるか。
下見の後、みんなで食事。平日昼間でゆっくりできる。ビジネス街ではないので、12:00台なのにお店もガラガラ。大丈夫かね、こんなので経営は。でも住宅街の中華料理店なんていうのは、夕方や夜がピークなのかもしれない。
たっぷり時間があるので、仲間とお茶飲んで過ごす。午後三時過ぎから荻窪に移動してカラオケ。三人で二時間。前回の20名回しと違って、どんどん順番が回ってくる。またまた昭和の選曲。
・「秋桜」(さだまさし)
・「ギンギラギンにさりげなく」(近藤真彦)
・「長崎は今日も雨だった」(内山田洋とクールファイブ)
・「真剣(ホンキ)」(田村英里子)
・「硝子坂」(高田みづえ)
・「北の宿から」(都はるみ)
・「勝手にしやがれ」(沢田研二)
・「メリーアン」(ジ・アルフィー)
・「素敵なラブリーボーイ」(小泉今日子)
終わってそのままミーティングへ。半日仲間とどっぷりであった。
忌野清志郎の墓参りへ出かける。墓地設置の通知が来たのだ。たぶん昨年の青山ロックンロールショーに参加したからだろう。
京王線で一路高尾へ。平日の京王特急は速くて安い。新宿から一時間かからない。しかも350円。たぶんJR中央線だと倍はかかる。
高尾駅南口を出てバスロータリーをうろつく。送迎バスも出ているという情報があったが、拓殖大行きの停留所はあるが、あとはふつうの路線バス。公称徒歩15分なので歩くことにする。公称よりはおそらく時間がかかるだろう。
ロータリーを出て右へ。突き当たって左に曲がる。後はみちなりにどんどん進む。途中、高尾霊園行きの石碑もある。あとは電信柱にずっと案内が出続けている。なだらかな上り坂。思ったより距離がある。たぶん25分くらい歩いた。
墓地に着くが、たぶん有名人の墓なので見回せばすぐわかるだろうくらいに踏んでいたが、広大な墓地である。公園墓地と銘打たれている。ペットのお墓もある。雑司が谷や多磨霊園より広い上に、山の斜面にびっしりと区画されている。でも一応全部見て回る。自力で見つけられなかった。ぐったり。ギブアップして管理事務所のお姉さんに聞く。お姉さん親切に教えてくれたよ。お姉さんと言っても50代かな…。「B区」だそうで。
区画はA,B,C区〜中区とか東区とか、まるで横浜市のよう。特区とかもある。身分が違うんだろうか。B区目指していく。B区のほぼ真ん中に発見。墓銘は「忌野清志郎」だ。堂々としたお墓である。お花がたくさん供えられていた。仕事のあとだったのでスーツで行ったが、迷うことなく地にひざをついて参る。合掌。お数珠を持って行くべきだった。平日の昼なので誰も同志はいない。土日だとごった返しているかもね。多摩蘭坂がそうだったように。
霊園には涅槃大仏や巨大観音などが配置されていた。み仏が涅槃に入るときの寝た仏像は一種異様であるが、霊園のメインとも言える。山肌の緑をじっと眺めていると、子どもの頃に眺めた北九州の足立山や貫山を思い出す。都内八王子市にまだまだこんなに自然が残っているのは少しほっとする。キヨシローも落ち着いて眠れているに違いない。
読み直したよ、久しぶりに。どのくらい久しぶりかって、実に26年ぶりだ。高校三年のぼくが読んだというのは、不思議極まりない。まったく理解できなかったのではないかと今は思う。今回読んでみてやはり思ったのは「大人の興奮」である。40を過ぎて京都に行ったときに感じたものに近い。ぼくの心はいろんな経験を通して汚れているのである。汚れた心で初めてわかるいろんな機微。それがあちこちに散りばめられているすごい作品だ。
18歳のときに三島作品で一番良かったと感じたのは言うまでもなく「潮騒」だった。三浦友和と山口百恵が演じたあの純愛作品であるから、皆さんもご存知だろう。次になんとか理解できたのが「金閣寺」や「仮面の告白」だった。18歳でも一応筋は追うことができた……という程度であろう。「花ざかりの森」はもういけなかった。「憂国」や「F108」はもう皇国史観の方面に走っていく助けにしかならなかった。ぼくにはそこまでだった。
豊饒の海の第二巻「奔馬」を読み進めている。法曹の主人公である。一巻も二巻も、この(ぼくからすれば)懈怠とも言える雰囲気が覆っている。あまり書くとネタバレなので実況はしないが、貴族の生活・厳然たる身分の差・恋愛感情(禁止と背徳)・焦燥など、テーマがあまりに深い。三島由紀夫はこの四部作を完成させた直後に、45歳で市ヶ谷の自衛隊に乗り込んで自決しているのである。
当然のことながら、テーマとして生と死も作品の根底を流れている。期待を裏切りながら進む筋書き。でも嘘や依頼は巧みに絡み合って調和しているのである。酸いも甘いも噛み分けた大人の皆さんに読んでいただきたい作品である。
この連休中、ほとんど毎日用件が入っていた。したがって時間を持て余すこともなく、次から次へと人と会い、何かしらの自分が役に立てることがあったと思う。
それにしても暖かくなってきた。今日なんか荻窪の東電支社の温度計が30度を差していた。GWに雪が降るかもしれない……などという噂が、まことしやかに流れていたが、予想が外れてよかったと思う。連日バイクに乗りまくり、風を切れてうれしい。少し遠出もしたかったが、都内で過ごしてばかりの連休だった。
国立や渋谷ではイベントも開催されたようだが、情報を知るのが遅く、出かけられなかった。しかしNHK FMなどで特番が組まれ、一日RCの曲などをエアチェックしながら聴いて過ごす。ラジオを録音するなんて高校生のとき以来かもしれない。
昨年の青山ロックンロールショーでお香典を包んだせいか、墓地の所在など通知が来ていた。特製ストラップがうれしい。これでやっと喪が明ける。
仲間のバースデー。いやはや慶弔忙しい連休である。新潟からも仲間来る。日曜日のミーティング設定はよかったのかもしれない。日曜夜は遠方のかたも来やすいタイミングかもしれない。
ジョナサンでお茶飲んで解散。
いざバイクに乗ろうとしたらバッテリー上がり。今回は結構あいだをあけてしまったからね。充電して復活である。
結婚式に招かれて出かける。竹橋のホテルの屋上でキリスト教式の結婚式。日差しがまぶしく、オリジナルの生演奏。賛美歌もテープでなく、皆で歌う。音楽が涙腺を緩ませる。
午後から小一時間の披露宴。窓が開くと、皇居の中・東京タワー・国会議事堂など、都心が一望できる。すばらしい眺めだった。そもそも皇居の中なんてなかなか見られる機会はない。しかも上から見下ろすなんて頭が高いかも。
演出などもすばらしい進行だった。門出を祝いたい。
みんなですこしお茶を飲んで解散。自分は荷物をロッカーに預け、西大島へ向かう。日常に戻る。
仲間とカラオケ。恒例の大泉である。今回はまたとくに人数多く、20名近くいたのではないか。だからなかなか順番も回ってこない。七時間くらいかけて、やっと四回というところだった。でも大きな部屋で、歌うというより聞くカラオケである。
選曲は以下。
「まちぶせ」(石川ひとみ)
「ごめんよ涙」(田原俊彦)
「カナダからの手紙」(平尾昌晃・畑中葉子)
「迷い道」(渡辺真知子)
終了後、立川のミーティングへ。連休は続く。
舛添要一氏が自民党を離脱して新党を結成したようだ。いよっ次期総理。参議院選挙ののちキャスティングボードを握るかも。ぼくは左翼勢力であるが、舛添氏からは大学時代に「政治学」の授業も受けており、恩師にあたる。舛添氏は北九州市の出身であり、同郷でもある。そのようなこともあって、ずっと支持しているのだ。東京都知事選に出馬したときはもちろん投票した。石原慎太郎氏に及ばなかったのが残念である。
左右こだわらず勢力を結集してのし上がって欲しい。厚生労働大臣としてかずかずの政策を実現していったが、自民党大敗のあと民主党に政権を譲り、舛添大臣にツッコミまくっていた長妻昭氏が今度は厚生労働大臣になった。まったくの下克上である。
新党で政権に加わったら、今度は外務大臣をやって欲しい。外交は氏の専門だから、きっと日本を誇り高く立て直してくれる。そしてやはり次は首相であろう。すでに「総理になって欲しい政治家ナンバーワン」に輝いているらしい。首相公選制になったら一発で当選だね。敵も多数いるようだが、とにかくぼくは応援しております。
朝起きてみたら外には雪が積もっている。春の雪、三島由紀夫の同名小説を思い出す。四部作を高校三年のときに読もうとしたのだが最後まで至らなかった。読み直すか…。
何年か前に、仲間のステップ5を杉並の中間施設の寮で聞いたことを思い出す。あれも四月の下旬近かったのに、やたら寒くてストーブを総動員。それでも寒かった。あの日も雨だった。ブログ調べてみたら2003年の4月のようだった。
ニュースによると4月の降雪記録としては、41年ぶりの記録更新らしい。部屋の中、ふとんにくるまって穏やかに眠る環境で、とても幸せ者であると感じた。