忌野清志郎の墓参りへ出かける。墓地設置の通知が来たのだ。たぶん昨年の青山ロックンロールショーに参加したからだろう。
京王線で一路高尾へ。平日の京王特急は速くて安い。新宿から一時間かからない。しかも350円。たぶんJR中央線だと倍はかかる。
高尾駅南口を出てバスロータリーをうろつく。送迎バスも出ているという情報があったが、拓殖大行きの停留所はあるが、あとはふつうの路線バス。公称徒歩15分なので歩くことにする。公称よりはおそらく時間がかかるだろう。
ロータリーを出て右へ。突き当たって左に曲がる。後はみちなりにどんどん進む。途中、高尾霊園行きの石碑もある。あとは電信柱にずっと案内が出続けている。なだらかな上り坂。思ったより距離がある。たぶん25分くらい歩いた。
墓地に着くが、たぶん有名人の墓なので見回せばすぐわかるだろうくらいに踏んでいたが、広大な墓地である。公園墓地と銘打たれている。ペットのお墓もある。雑司が谷や多磨霊園より広い上に、山の斜面にびっしりと区画されている。でも一応全部見て回る。自力で見つけられなかった。ぐったり。ギブアップして管理事務所のお姉さんに聞く。お姉さん親切に教えてくれたよ。お姉さんと言っても50代かな…。「B区」だそうで。
区画はA,B,C区〜中区とか東区とか、まるで横浜市のよう。特区とかもある。身分が違うんだろうか。B区目指していく。B区のほぼ真ん中に発見。墓銘は「忌野清志郎」だ。堂々としたお墓である。お花がたくさん供えられていた。仕事のあとだったのでスーツで行ったが、迷うことなく地にひざをついて参る。合掌。お数珠を持って行くべきだった。平日の昼なので誰も同志はいない。土日だとごった返しているかもね。多摩蘭坂がそうだったように。
霊園には涅槃大仏や巨大観音などが配置されていた。み仏が涅槃に入るときの寝た仏像は一種異様であるが、霊園のメインとも言える。山肌の緑をじっと眺めていると、子どもの頃に眺めた北九州の足立山や貫山を思い出す。都内八王子市にまだまだこんなに自然が残っているのは少しほっとする。キヨシローも落ち着いて眠れているに違いない。