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奇跡の今日一日

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2013-09-08(Sun) [長年日記]

_ 二十歳を過ぎた仲間たち

まだほんとうは19年10ヶ月なのだけれど、話をする場所を与えていただいた。春先に機関誌に投稿したときにも「ヤングのオールドタイマー」という特集記事だった気がする。

気負わず、過去どのようであったか、いまどのようであるかを話した。ほとんどが過去の話。飲みながらどうだったという話。他にあまりないものね。だからいまがある。3番目のステップだし、テクニックもマニュアルもあまりない。質より量ということだけは言った。ずっと思ってきたことだから。

病気と闘っている仲間の前向きな話には勇気をいただいた。もし自分がそういう立場に立ったら、前向きにできるだろうか。あまり自信がない。だからこそ、与えられているものを最大限大切にしていきたい。


2013-09-07(Sat) [長年日記]

_ 大三元

上がれた

2013-09-03(Tue) [長年日記]

_ 一次合格

院試の筆記試験に合格した。もうなんか断頭台に首を捧げるつもりで結果を見に行ったので、予想外の合格で、とにかくうれしい。苦しかったTOEFL_ITPはボーダーラインを超えることができたということなのだろう。

あとは週末の二次面接である。気を抜かずに頑張りたい。卒論の準備もかねて、とにかく先行論文を読んで準備したいと思う。


2013-08-28(Wed) [長年日記]

_ 理学系研究科の1次試験

大学院の筆記試験が終了した。怒濤のようなTOEFL対策。そして地球科学を中心とした理学の勉強に明け暮れた一ヶ月であった。数学、物理学、化学、生物学、地学から試験問題を見て科目を選ぶのだが、難しそうに見えた問題が実は簡単だったり、簡単そうに見えてほとんど点数のとれない構造の出題などに翻弄された感がある。予定では地学二問、熱力学一問、あと数学か化学をその場で選ぶつもりだったのだが、実際には地学、数学、生物、化学の一問ずつをその場で選んでしまった。数学でいつもの固有値問題が出たので食いついてしまったが、その後の極座標変換、調和関数、ベクトル解析が致命的なまでに解けなかった。ダッシュポットのシンボルが書かれているだけで後ずさりして敬遠した地学問題がよくよく読んでみると直列や並列の基本的なことしか尋ねていない。付随していた鉱物の反応系のややこしい状態図も、よく見ると析出温度や融点くらいしか問うていなかったのである。あー残念です。でも化学の反応速度論の問題を解き終えた時点で残り時間は15分くらいしか残っていなかったし、それから固有値問題の解答を消して地学に切り替えても、実質10分で冷静にダッシュポットや状態図を分析できたかどうか不明である。科目の選択という行為自体も実はスキルを試されているのかもしれない。

先日の新領域創成科学研究科と今回の理学系研究科の受験で、この学士入学の決算が示されるのだと思う。とにかく厳しい試験であった。


2013-08-06(Tue) [長年日記]

_ 原子爆弾の日

広島で犠牲になった人たちの冥福を祈る。原発賛成なのに原爆反対?と思われるかもしれない。ぼくはきわめて自然な主張をしているつもりである。戦争はいけない。ただそれだけ。

原子爆弾の二発目は小倉に落ちず長崎に落ちた。だからぼくは生まれてきた。昭和20年の夏、8歳だったぼくの母は小倉の中心地で生活していたからだ。アメリカの軍用機は小倉に向かっていたが、天候が悪かったので長崎に標的を変えたのである。

蝉の鳴く夏になると繰り返しこのことを考える。戦争が終わってから68年である。日本はもう戦争をしないでほしい。尖閣諸島や国後島を取られそうになったらどうする?そんなときこそ社民党や共産党に知恵を貸してもらおう。


2013-07-24(Wed) [長年日記]

_ 理学部4年次前期定期試験

表題試験がだいたい終了した。試験での評価は堆積学、古気候・古海洋学、地形学など。今回は他学部もたくさん試験を受け、博物館概論、都市交通計画、社会心理学特論なども受験した。先々週7月8日から試験が五月雨(さみだれ)のように始まって、実に三週間かかっている。どんどん大学院入試が迫っているのに、対策をしている暇がない。これからもレポート課題をやりとおさなくてはならないので、ますます時間がなさそうである。しかしこうした学期中の修練がそのまま大学院入試対策に直結しているのではないかと思うことがある。専門分野の勉強だからだ。たしかに大学院の試験は小手先の受験技術で乗り切れるように感じのものではない。定期試験もそうだったが、論述力が必要で、ちゃんと日本語の文章が整理して書けるかどうかがとても大切なポイントになっていると思う。


2013-07-20(Sat) [長年日記]

_ TOEFL-ITP最終模擬試験

東大駒場で団体受験。麻布のテンプル大学AEPで訓練した総決算である。ふだん文科一類の法学関係の授業で使われている900番教室に、自分も含め大学院入試間近の東大生たちが集合する。厳粛な雰囲気である。あとがない。でも優秀な人たちにとっては「力試し」くらいのことかもしれない。でも自分は必死だ。

リスニングはしんどい。昔の共通一次や東大入試にはリスニングなんてなかったのだ。だけど2011年よりほとんど毎日TOEIC650突破コースの音声を聞き続けている。少しは耳が慣れてきたと思うが、TOEICよりTOEFLは早口のマシンガンだと感ずる。

ストラクチュアは万全だ。対策のポイントは絞られている。主語と動詞、連結動詞、叙述形容詞、複数・単数…。理解し尽くした。文法は多分満点だ。

そして時間との闘いの長文問題。得意分野の地質や地理、理工系文書から取りかかる。単語の意味を問う問題はボーナスなので絶対に落とさない。そして段落の最初と最後の文は精読。あとはとらわれずに斜め読み。そしてタイムリミット。

のち、8月にスコアが送られてきました。自己最高点の513。(リスニング45、文法60、長文49)。これで大学院入試も気合で突破だ。


2013-07-06(Sat) [長年日記]

_ 修士課程願書提出

東京大学大学院の修士課程入学のための願書提出をした。理系の学生はたいてい修士課程までは進学するようであるが、23年前の卒業時にはそのような進路は回りくどいだけという印象があり選ぶ気になれなかった。しかし今はかなり違う。学部教育は一般教養2年と専門教育2年であるが、専門2年で身につくことはとても限定的で、教科書に書いてある分野を概観するに過ぎない。学ぶのはこれからというところでタイムリミットとなる印象である。

自分がいま専攻している地学分野で具体的に言うと、岩石の種類や層準の基礎知識などを地質年代や気候変動と結び付けて、ようやく全体像としての地球の歴史が把握できてきたところである。堆積学の先生が3年の夏学期に授業の中で話されていたことだが「こんなことは知っていて当然のことであって、それを知っているという前提の上で、ではどう学んでどう研究を切り開いていくかということが大事なのです」というメッセージがあった。昨年の今時分にその言葉を聞いたときにはずいぶん厳しい話し方だなあと感じたが、基礎知識を身につけていくにしたがってその真意がよくわかるようになってきた。大学院で学んで研究していくということは、そういうことなのかもしれない。

またおととし受験したいくつかの学部の学士入学の面接でよく聞かれたのは「学部を20年前に卒業しているのだから、次は大学院でしょう。なぜまた学部なのですか?」という質問であった。4年次の半ばにいる今となっては、その質問がよくわかる。しかしその質問に当てはまるのは、現役で学部におりその上で進学するケースなのである。ほとんどの学生がそうなのだから、当然の質問であったと思う。自分の場合はタイムラグが20年以上あった。このタイムラグを埋めるためにはやはり学部をやり直すしかないと思ったし、それを実践してみて正解だったと思っている。さらにいうと2年ではちょっと足りない感じもしている。駒場にさかのぼって2年次の勉強をやってみて思ったのであるが、一般教養の化学や解析の訓練がもうちょっと必要という感じがしている。英語力の底上げもあと1年分くらい必要である。2007年からTOEICスコアがトータルで200点近く伸長したが、離れていた分野のことを取り戻して使えるようになるのには最低3年はかかるという気がする。

ともあれ来年3月で学部の卒業見込みが立っているのだから、この8月の大学院入試に全力で取り組みたい。その前に7月は定期試験もあるし数々のレポートも提出しなくてはならないのだが、それらもすべて入学試験の基礎体力になると考えている。


2013-06-21(Fri) [長年日記]

_ 演習の発表担当終了

地球惑星環境学演習(論文レビュー)の担当回が終了。更新世後期のボルネオ石筍から酸素同位体を調べて気候復元をするという研究の紹介。基本的な地学知識をまだまだ身につけていないことを実感。しかしながらパワーポイントで資料を作り、20分の発表。もっと準備期間があったらよりきちんとできたのに…などと後悔する。


2013-06-01(Sat) [長年日記]

_ 葛西実習

東京湾で実習。海の底には硫黄が渦巻いている。とてもくさい。硫化水素の汚泥。硫黄酸化物。硫黄化合物。一度嗅ぐと鼻が曲がります。

これで学科授業の前半の天王山を越えた感じ。昨年はこのメルクマールが城ヶ島実習だった。これから後半戦。


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