大学院の筆記試験が終了した。怒濤のようなTOEFL対策。そして地球科学を中心とした理学の勉強に明け暮れた一ヶ月であった。数学、物理学、化学、生物学、地学から試験問題を見て科目を選ぶのだが、難しそうに見えた問題が実は簡単だったり、簡単そうに見えてほとんど点数のとれない構造の出題などに翻弄された感がある。予定では地学二問、熱力学一問、あと数学か化学をその場で選ぶつもりだったのだが、実際には地学、数学、生物、化学の一問ずつをその場で選んでしまった。数学でいつもの固有値問題が出たので食いついてしまったが、その後の極座標変換、調和関数、ベクトル解析が致命的なまでに解けなかった。ダッシュポットのシンボルが書かれているだけで後ずさりして敬遠した地学問題がよくよく読んでみると直列や並列の基本的なことしか尋ねていない。付随していた鉱物の反応系のややこしい状態図も、よく見ると析出温度や融点くらいしか問うていなかったのである。あー残念です。でも化学の反応速度論の問題を解き終えた時点で残り時間は15分くらいしか残っていなかったし、それから固有値問題の解答を消して地学に切り替えても、実質10分で冷静にダッシュポットや状態図を分析できたかどうか不明である。科目の選択という行為自体も実はスキルを試されているのかもしれない。
先日の新領域創成科学研究科と今回の理学系研究科の受験で、この学士入学の決算が示されるのだと思う。とにかく厳しい試験であった。