仕事の後で時間が余ったので早稲田松竹で「オーシャン」を見る。フランス映画である。海の中の神秘。そして生命の連鎖。環境問題を提起したいという意図が、後半強く伝わってくる。野生の王国という番組が昔あったが、あれの海洋版という感じか。魚の大群の映像など、制作にかなりのスケールの時間と労力が費やされている印象である。ナレーションは宮沢りえが吹き替えをしていた。
自然を破壊する人間の浅はかさを考えさせられる。一体何が環境問題の本質なのだろうか。単純化したセンチメンタリズムでとらえるのは問題が違うように思う。絶滅する動植物が増えているのは確からしい。増えているのは人間だけだろうか。人間が地球を征服して一体何が悪いのか…という話にもなりかねない。
理学部の定期試験がすべて終了した。一部九月に持ち越されるのと、来週他学部の試験も少しあるが、メインは今日で全部終了。
火曜の生命進化学から始まり、固体地球科学、空間情報学、大気海洋循環学、人間環境システム、そして今日午後は最大の難関である造岩鉱物光学であった。
東大の定期試験はこんなに難しくて量が多かったっけ?という感じが連発。全力で準備して最大風速で乗り切る、みたいなのが続いた。入学試験で乗り切ったのと似た感覚である。こんな感じで来年の大学院入試も乗り切れたらいいんだけど。
東大駒場で団体受験。麻布のテンプル大学AEPで訓練した総決算である。ふだん文科一類の法学関係の授業で使われている900番教室に、自分も含め大学院入試間近の東大生たちが集合する。厳粛な雰囲気である。あとがない。でも優秀な人たちにとっては「力試し」くらいのことかもしれない。でも自分は必死だ。
リスニングはしんどい。昔の共通一次や東大入試にはリスニングなんてなかったのだ。だけど2011年よりほとんど毎日TOEIC650突破コースの音声を聞き続けている。少しは耳が慣れてきたと思うが、TOEICよりTOEFLは早口のマシンガンだと感ずる。
ストラクチュアは万全だ。対策のポイントは絞られている。主語と動詞、連結動詞、叙述形容詞、複数・単数…。理解し尽くした。文法は多分満点だ。
そして時間との闘いの長文問題。得意分野の地質や地理、理工系文書から取りかかる。単語の意味を問う問題はボーナスなので絶対に落とさない。そして段落の最初と最後の文は精読。あとはとらわれずに斜め読み。そしてタイムリミット。
のち、8月にスコアが送られてきました。自己最高点の513。(リスニング45、文法60、長文49)。これで大学院入試も気合で突破だ。