仕事の後で時間が余ったので早稲田松竹で「オーシャン」を見る。フランス映画である。海の中の神秘。そして生命の連鎖。環境問題を提起したいという意図が、後半強く伝わってくる。野生の王国という番組が昔あったが、あれの海洋版という感じか。魚の大群の映像など、制作にかなりのスケールの時間と労力が費やされている印象である。ナレーションは宮沢りえが吹き替えをしていた。
自然を破壊する人間の浅はかさを考えさせられる。一体何が環境問題の本質なのだろうか。単純化したセンチメンタリズムでとらえるのは問題が違うように思う。絶滅する動植物が増えているのは確からしい。増えているのは人間だけだろうか。人間が地球を征服して一体何が悪いのか…という話にもなりかねない。