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奇跡の今日一日

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2010-10-18(Mon) [長年日記]

_ 実家

1年ぶりの実家。福岡天神から行橋行きの高速バスで到着。バスを降り立ち、北側に足立山が見える。今年は日本各地いろんなところを旅したが、どこもそれぞれの山々がある。自分のふるさとの山はこの足立山だ。物心ついてから19歳の春まで毎日この山を見て過ごしてきた。形はもちろん少しも変わらないし、よく覚えている。10号バイパスの通る前は、実家の辺りは見渡す限りの田んぼであった。しかし今は激しく自動車が行き交っている。

まる一日を年取った両親と過ごす。病気や死んだ後の話ばかりである。思考は現実化すると言うが、死の話ばかりしていても、長生きするかもしれない。健康維持は何よりも優先であることを思い知る。

帰りもまた北九州空港を利用。今度は電車のある時間に帰れるスターフライヤー便である。最近ほとんどJALやANAに乗っていない。価格競争のおかげである。こちらは10000円越える普通の航空券。タリーズコーヒーのサービスがおいしい。


2010-10-17(Sun) [長年日記]

_ 福岡でセミナー

会合にスピーカー、パネラーとして呼ばれる。二日間にわたり役目は果たしたと思う。先行く仲間のいる安心感。

そして問題は、つねに全国共通であることを思う。伝統を守るには、ときには痛みも必要だという感じがする。


2010-10-15(Fri) [長年日記]

_ 5800円航空券

スカイマークのバーゲンチケットで北九州入り。標題は真実である。なんと5800円。今まで9800円とか8800円のチケットは取ったことがあったが、5800円はすごいね。飯田や豊橋あたりまで高速バスを使ってもこれくらいはかかる。

最近の流行の深夜到着便である。羽田を21:00台に出て、北九州空港に23:00台に着く予定だった。しかし、羽田での出発準備が遅れ、離陸順番待ちをしていた。よくある話である。結局20分遅れくらいで北九州に着いた。到着は24:00近かった。接続して市内へ行けるはずの西鉄バスがもう出発済みである。血も涙もない。ふつう最終発着を確認してから出るべきではないか。車内ガラガラのまま定刻を守って出発したとしたら、抗議したいところである。

ともかくバスは出てしまった。空港は関西と同じく海上にあり、内地まで軽く三キロはある。内地と言っても苅田や朽網に出ても何もない。自分と同じように行き場を失った乗客が多数。数人で話し合い、タクシー相乗りで市内まで行くこととなった。市内までメーターを見ていたら7000円オーバー。一人だったらしんどかったと思う。羽田→北九州の航空運賃が5800円でタクシーが7000円だもんね。四人で相乗りしたおかげでひとり2000円見当で済む。

深夜一時過ぎに小倉の街にようやく到着。始発電車が出るまでカラオケボックスで過ごす。深夜料金でこちらも約2000円。カプセルホテルよりは安いか。

結局全部で10000円近くかかる。まああまりうまい話はないということだろう。

_ 九州一周

ということで早朝の小倉に着いた。「鉄道の日記念切符」の残りが一日分あるので悲願の九州一周を果たすことになる。子どもの頃から九州にいたのに、特に南側は未到達の路線が多く、乗らないまま国鉄民営化のときに廃止されてしまった路線も少なくない。北部の筑豊炭鉱の辺りの路線(室木線、香月線、添田線など数々の名路線があった)はほとんど乗っていたのでまだ良かったか。

4:00台の始発電車で小倉から鹿児島本線を南下。博多、熊本で乗り継ぎ、JRの新八代まで到達。在来線はここから第三セクターになってしまうが、九州新幹線に乗り換え。ここは別途料金を支払う。来年には博多→新八代間も新幹線が開通するようなので、ここも三セクになってしまうかもしれない。

新幹線「つばめ」は、座席が木質だったり、床のデザインがホテルっぽかったり、従来の新幹線とは違う感覚だった。博多からの「リレーつばめ」からたくさんの乗客がある。博多→新八代間はほぼ工事は終わっているようだった。

川内(せんだい)からは再度JRの在来線に戻る。鹿児島本線をすべて乗り切った。終点は鹿児島中央。昔の西鹿児島駅である。日豊本線を今度は小倉を目指して北上する。まずは都城行き。そして宮崎へ。山間を走る列車である。高山本線や大糸線を彷彿とさせる。しかし宮崎→延岡間は町の中という感じであった。

延岡→佐伯間。ここは有名な秘境である「宗太郎越え」ができるということで期待していた。一日に三往復しか各駅停車がとまらない駅である。17:00過ぎということで日没にかからないか不安だったが、西日本は東京より30分近く日の出、日の入りが遅いので楽勝だった。市棚、宗太郎、重岡ともに、来て良かったと思える静かな駅だった。できたら下車して散策でもしたいところだったが、そうすると帰って来れなくなるので車窓から見るにとどめる。

佐伯から大分・別府に出て、別府で下車して大分名物のとり天定食を食べる。温泉も魅力だが、それはまた来年。別府から小倉行きに乗り、日豊本線も完乗。最終の原田行きに西小倉駅で接続。酔っ払いのたくさん乗っている最終鹿児島本線で二日市駅に到着。深夜スカイマークから長時間を経て、ようやく布団で寝られる幸せである。


2010-10-11(Mon) [長年日記]

_ 東大ー立教戦

秋の六大学野球も後半に差し掛かる。土日が雨で順延されたおかげで月曜日の祝日に観戦できる幸運だった。午前の法政ー明治戦も見るため、応援席ではなく一般の内野席に座る。横の応援席の激しい応援が客観的に見られて良かったかもしれない。応援席の中にいるととにかくなんだかわからない中で大声を張り上げて騒いでいるだけなのだが、横から見ているとすごく一体性が感じられる。

当然のことながら東大は負けるが、結構チャンスもあった。満塁になるとすごい盛り上がりである。しかしここ一番で、一打が出ない。

この秋は、慶応戦、明治戦、早稲田戦、立教戦と一試合ずつ見ることができた。あとは23,24日の法政戦のみだが、あいにく二日とも用事が入っている。どちらか雨で流れればまた月曜に見られるのだが…。あるいは土日に一勝一敗なら月曜に勝ち点決定戦が行なわれるので、法政に一勝すれば、とか。まあ滅多にないが。でも今年は10/2に東大は早稲田に勝っているのである。

こんなに神宮に行った年は初めてである。秋が終わるとまたさびしくなるが。


2010-10-09(Sat) [長年日記]

_ 高山本線

「鉄道の日きっぷ」を利用して飛騨高山と下呂温泉に一泊。青春18きっぷの秋休み版(ただし三日間)である。ゆきは甲府から身延線を完乗して富士へ突破。富士からは東海道本線で、興津、浜松、豊橋と乗り継ぎ、新快速で岐阜まで来て、夜の高山本線を登って行く。美濃太田よりワイドビューひだ(特急列車)に乗り継いだ。夕食時間に間に合わなくなるからだった。下呂駅からホテルまでは坂道なのでタクシー利用。

帰りの日は下呂から高山。あいにくの雨の高山の町であったが、川沿いまで出て散策。まさに小京都である。大分県の日田によく似ている雰囲気だった。

高山から高山本線を乗り継ぎ富山まで出る。富山から糸魚川までと、青海川から新潟の間は乗ったことがあるが、糸魚川から直江津のあいだは初めての乗車だった。親不知などあのあたりはやはり日本海の景観がすばらしい。いつか青森から山口まで、日本海側だけをずっと列車に乗って走ってみたいものである。

直江津から長野までは普通列車の「妙高」に乗る。特急車両を普通電車に使っている貴重な路線だ。不安になるので特急券なしで本当に乗れるのかどうか直江津の駅員に確かめたが、やはり大丈夫なようだ。妙高高原に入っていくと、ほんとうに山と川と線路しかない。こういう山々の風景がまだ日本の中にもたくさんあるのが驚きである。もちろん高山本線の奥のほうもそうだった。

長野から松本、塩尻を経て、中央線を使って都内に戻る。長い長い各駅停車の旅であった。


2010-10-01(Fri) [長年日記]

_ 下半期スタート

中学・高校では衣替えの季節。自分の出身高校は、衣替えが夏と冬の二期だけではなく、春や秋の「合い服」があった。長袖の上着の色が冬は黒、春秋は灰色と変わるのだった。

ぼちぼち段ボール箱から冬物を出して衣装ケースの中身を入れ替える。連日の気温低下である。真夏日が九月まで続いていたのでこの落差は大きい。

服装だけでなく、学校や放送のクールも入れ替わる。放送大学の後期放送が始まる。今期は環境法とバイオの授業を選択した。農業を目指すか。NHK教育の語学講座も全部最初から放送される。この機に始める人は多いらしい。ラジオ講座のドイツ語が一気にレベルが下がるが、復習と思って基礎固めをしよう。

でもまだ朝顔が次々に咲いている。猛暑時には力無い感じがしたが最近は元気な花。秋くらいが動植物ともに元気に過ごせるのかもしれない。


2010-09-29(Wed) [長年日記]

_ 英会話

先週よりようやく開始。渡米以来すでに三ヶ月近くが経過し、すこしモチベーションも下がってきたが、やることに意味がある。二時間近く小人数クラスで、英語で会話。ネイティブが一人入っていて指導を受ける。これも新しい人生の一環だと思う。あまり余計なことを考えないで、とにかく続けていこう。


2010-09-26(Sun) [長年日記]

_ 長崎

イベントに参加。小学生か中学生の頃、母と一緒に日帰りで平和公園に行った記憶がある。今回は仲間と同行。グラバー邸、出島、オランダ坂、唐人屋敷跡、思案橋、丸山花月(玄関まで)、中華街(江山楼)、街なか龍馬館、平和公園などに観光巡回。坂の多い街であった。城山教会にも前日に行く。路面電車乗りまくり。となりの電停まですぐである。実家のある北九州にも昭和60年ごろまでは路面電車が網羅されていたが、みな廃止されてしまった。長崎は残っている。ちょっとうれしい。

JOY SOUNDのカラオケで「長崎は今日も雨だった」で出てくるイメージビデオのロケ地どおりである。……発祥の地、という説明が多かった。日本の西の玄関口だからね。あと坂本龍馬の由緒が多数。またいつかゆっくり立ち寄りたいところである。


2010-09-21(Tue) [長年日記]

_ 秋の交通安全週間

バイクで都内を走っていると、やけに白バイやパトカーが多い。危険を察知してノロノロ運転に徹する。甲州街道で案の定、サイレンが鳴った。誰か違反の取り締まりに引っかかったようだ。職安通りでもパトカー。中野通りで白バイ。バックミラーばかり見て運転。前見てないのでかえって危ないかも。

帰宅してからネットで調べたら、やはり本日から全国交通安全運動が始まっているようだ。察知したとおりである。30日までは電車で移動したほうが良いかもね。


2010-09-20(Mon) [長年日記]

_ 新潟が遠いという件

行政の地域割りでは北陸になったり、電力会社では東北扱いだったり、何かと議論のあるところだが、関東甲信越の「越」にあたる新潟県なので、関東というのが自然な分類だと思う。

この連休を利用してイベントに参加した。湯沢や六日町は都内からは近いほうである。高速バス利用で順調に行けば池袋から三時間だが、若干の渋滞があり片道四時間近くかかった。群馬までがとにかく時間がかかる。新潟が遠いというより前橋までが遠いのであろう。前橋から水上を過ぎて関越トンネルを越えると、もうあっという間である。しかし六日町から新潟まではさらに二時間以上かかるようである。新潟市内や佐渡からも仲間が来ていた。

関東の地域集会や地域委員会を一度高崎や長岡でやると、新潟のメンバーがふだんいかに遠路をはるばるやってきているかがみんな実感としてわかると思うのだがどうだろうか。しかし「遠いからイヤ」の一言で却下されるのだろう。そういうことをよくよく考えた今回のツアーだった。


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