経済学部と公共政策大学院の授業「環境政策」を履修している。中央官庁やエネルギー政策の関係者が次々にゲスト講師に来てくれる、すごく贅沢な授業。社会で20年働いてきたので、こんなに要人ばかりきてくれて本当にいいのか…とすら思ってしまう。政策決定の中枢の人たちなのかもしれない。
この数週間、課題に追われている。大気海洋循環学のレポートがヘビー過ぎる。地球物理分野は計算が多すぎるのだ。積分しなくても差分近似でよいのが救いだが、行列計算をコンピュータでやらなくてはならない。来週までにケリをつけたいところ。
地球環境化学の小テスト。クラウジウスクラペイロンの式やエンタルピー、ヘルムホルツ、ギブスの自由エネルギー、化学ポテンシャルや活量など総復習。しかしヤマはみんな外れて熱塩循環やCaCO3の循環などが出る。学べたので良しとしよう。
本当に毎日忙しい。三年次からの編入で二年次の科目も取らなくてはならないので当然ともいえる。先日授業科目をここにも紹介したが、環境化学、システム進化学、基礎演習、地球環境学、物質循環、進化生命学など、地球のことを学ぶのは本当に幅広く奥が深い。学部の授業あと一年半でいったいその片鱗の何パーセントがカバーできるのであろうか。わずかな領域にしか思えない。海洋や大気や岩石など、対象分野が広いのである。しかもその基礎を理解するのに化学がいるしそのためには物理がいるし、結局数学もいる。ある程度の基礎がないと深い理解に到達できない。入学試験に数学や物理が必要なのは当然なのかもしれない。
やってもやっても新しい課題とレポートに追いまくられる。これも仕事をこなせるかどうかというミッション消化ととらえられるかどうかというところである。仕事ならこうだが学業ならこうだという感じもなんとなくつかめてきた。やりたいことをやる選択の権利があるというのがすばらしい。こうしながらきっとあっという間に時間が過ぎていくのであろう。東京大学に戻ってきたのは正解であった。
先日の中間発表が終わり、実習は後半に入った。後半で選んだテーマは断層の多重逆解析である。六月に行った城ヶ島実習の再研究である。理解できなかったことをきちんと理解できるよう努力しよう。
伊藤国際学術ホールで東京大学公共政策大学院主催のセミナーに参加。経済学部の「環境政策」を履修しているので、その一環で参加。後日レポートを提出しなくてはならない。
エネルギー政策に関するセミナーが各所で開かれている。もう原子力発電を回避するということはできない段階に来ていると思うのだが、反対論者の人たちは現実をどのように考えるのだろうか。
父や母、スポンサーや、妻の誕生日と、11月は誕生日ラッシュである。さそり座からいて座へと続く。高田馬場で餃子を食べ、コージーコーナーでケーキを買って帰る。
小倉から帰ってきてすぐにその足で、地球惑星連合学会の公開セミナーに参加した。テーマは富士山やオーロラ、恐竜など。ふだん学んでいるものばかりである。まるで関連がなさそうに見えるが、地球の過去数万年、数億年を知るには必要なキーワードである。研究者の皆さんの世界はすばらしいと感じ入るばかりである。
日本航空の「おともでマイル」を使って妻と小倉に帰省。10000マイル+25000円で二人往復できるお得な航空チケットである。
この夏に親類が二人亡くなったと聞く。残念な限りだ。お線香を上げに伺う。レンタカーでの移動が定番である。小倉の町は東京に比べると圧倒的に運転しやすい。当たり前のことだがどこにでも駐車場がある。駐車場のない東京が異常なのかもしれない。
父にはこの四月の入学式の風景の入った大学の入学アルバムを持参した。夕方は甥が店員として勤めているレストランで食事。今回はあまり時間がなかったが連休を使って充実した休暇が取れた。父は80歳で傘寿であった。
前後は北九州空港そばの東横インを利用。空港島に唯一の民間施設。空港の島がもっと開けると便利になるのにと思う。