…といっても深刻なことではないのだが、先ほど書いた今日の日記がなぜか書きこめず、四次元のかなたに消えてしまった。まぼろしの8/25。今日に限っていっぱい書いたんだが(本当)。
二度書くやる気はなし。あの文書は、神様がみんなに見せないほうがいい…と配慮してくれたに違いない。そう思うことにしよう。
すこしやることも落ち着いてきたので、念願のバイク遠乗りを何日かに分けて実行した。
まずは山のほうへ。一番近くて自然が多い山といえば、狭山湖・多摩湖のあたりだろう。東村山を越えると「これが東京都下?」と見まがうような田園風景である。南側から山道に入っていこうとすると、なんと二輪車終日進入禁止。あの道も、この道も。ぐるぐるまわってみたが、結局西武球場と芋窪を突っ切る真ん中の道しかバイクは通れないことがわかった。なんてことだろう。かなりのカーブが続くから危険防止なんだろうとは思うが、残念。たしかのあの九十九折(つづらおり)をまともに転ばずに走ろうとしたら、30km/hくらいしか出せないだろうけどね。
でも西武球場南からの貯水池の風景はなかなかよかった。電車だとここまではなかなか来れないだろうなと思った。
そして、今度は海。目標は茨城の太平洋側まで出ることだったが、距離がありすぎる。泳ぐ気はないので、東京湾で手を打つことに。
勝どき・月島から晴海方面へ。国際展示場やお台場。よく都バスの一日乗車券で来たところだ。しかしながらバイクがあると(当然のことだが)好きなところに、好きなだけいられる。炎天下を歩き回ることもない。立体交差が多く、原付通行禁止の道もいくつかあったが、二輪免許を取ったおかげでどこでも入れる。ただ、湾岸は大型トラックが多くて、別にあおられているわけではないんだが、うしろにぴたっと着かれると気持ちよくないね。
レインボーブリッジは本当に変な形だ。目が回りそう。270度曲がったりしないで、どうして素直に90度のカーブにしなかったのだろうか。50キロ制限になっていたが、やはり二輪はカーブは怖いという気がした。
村上春樹の名作小説を読み進めている。実は20年前は、本郷三丁目のパチンコの景品で取ったハードカバーの「ノルウェイの森(上)」を持っていたのだった。あの真っ赤な単行本である。読まないまま学校を卒業し、九州電力に行くときもそれを持ったまま行ったが、結局読まなかった。いまあの本は福岡の実家の本棚にあるかもしれないし、あるいは捨ててしまったのか、記憶があやふやである。
それをここへ来て、なぜ読みたいという気持ちになったのだろうか。板橋区に引っ越してから、小茂根図書館で貸し出しカードを作り、真っ先に借りたのである。内容もまったく下調べのないままだ。
上巻は読み終えた。実はぼくは村上春樹は何篇か読んでいる。あの妙に薄っぺらな感覚が甦ってくる。薄っぺらというのは批判ではない。日常的にぼくたちが持っているリアルな薄っぺらさなのだ。そして主人公は昼間だろうと何だろうとビールやワインを飲む。これがイヤでここ十年くらい村上作品から遠ざかっていたんだっけ。
メジャーどころはメジャーな理由が必ずある。みんなが支持しているからだ。ぼくもいくらか普通の薄っぺらな生き方がしたいと思うようになったのかもしれない。
ラフォーレ原宿の五階で開催されている。詳しくはググってくれ。興味のある人は、ぼくがここでいうまでもなく、すでに調べられていることと思うが。
清志郎の描いてきた絵画などの展示。ほとんど本格的な油絵である。絵本向けのものも多く見られた。ももちゃんがギターを持っている絵もあった。少し悲しいのは、抗がん剤で頭髪がすっかり抜け落ちたときの自画像。復活祭のDVDにも写真が出てくるが、清志郎とは思えなかった。
あと、未公開フィルムの上映がなかなかよかった。反戦メッセージの「QTU」など。
グッズ販売は高すぎてどうもいただけない。結局商売なのか……という後味の悪さ。場所代考えたらそれもやむなしか。
明日久しぶりに仕事だが、先週の半ばからほとんど毎日が日曜日状態だった。ゲームやカラオケ。歌舞伎町で過ごす日々。こんなんでいいのか……って感じもときどき。でもこれでよいのだ。金や時間を使いまくるのも時には大切だ。といってもなかなか思い切って使えないのが現実なんだけど。