福岡の四日間を過ごして帰京した。毎度感じるが、実家はふだんの東京生活とは別世界である。20年近く子どもの頃を過ごしてきたこと自体、現実感がない。自分の力で生きてきたわけではないので当然なのだが、いま大人になって考えると、主体的でないというのはこういうことをいうのだろう。
東京に戻ってくると、自分の人生の舵取りは自分がほぼ全権を握っていることがはっきりわかり、自立の喜びがある反面、全責任が自分の掌中にあることがわかり緊張感が生まれる。どう生きるも自分次第なのだ。ろくでもなく生きていればろくでもない人生となり、真摯に努力と感謝の中で生きていればそれなりの報いがある。こういうことからも、神様は平等だということがわかる。過去は神様は不公平だとかなんだとか言って酔っ払った頭でわめいていたが、それは自分を省みなかったからに他ならない。
機会あるごとに実家には立ち寄りたいと思う。