土曜・日曜と仲間の中でどっぷりであった。栃木は会場の下見。実行委員会。帰りは比較的早かった。まだ20:00である。洗濯物がたまっているので、夜だけど洗濯。雨のせいか猫はいない。いないとそれなりに寂しい。
しばらく208〜211で平準化していた価格だった日本航空株が216円近くまで一気に上がってきた。300円くらいまで待って大儲け……という計画ではあったが、あまり欲張らず、ここでいったん全部売却。あーすごい。かなり突っ込んでたせいか、家賃一か月分くらい軽く儲かってしまった。働かないでこんなに利益を得ていいんだろうか。しかるに世の中で同じだけ損している人がいるということなんだろね。
ピークは19:50頃だったみたいだが、すこし早めに会場に行っていたので濡れずに助かった。ていうか、傘すら持っていかなかった大ボケぶりなのだが、帰りはすっかり止んでいて、まったく濡れずに済んだ。ラッキーだったといえよう。
春の学期中はここにも書いたが、ドイツ語、フランス語、イスラム圏、人類学などを学んだ。夏はちょっと趣向を変えて、沖縄、原子力発電、天文学などを選択した。身近な分野、まるで日常と接点がない分野、一時は専門だった分野などいろいろあるが、改めてまたじっくり時間と場所を設定して学んでみるといろんな発見がある。しかも授業料を払って聞くということが大切なのだ。書店で千円、二千円の本を買って読むのとはまた違う。放送大学の授業は民間のカルチャースクールよりは格安だが、それでも一科目(5コマ)で5500円はする。全部吸収したいという気持ちが高まるのである。
原発の状況はやはり20年前とは隔世の感がある。高速増殖炉は頓挫しているようだし、海外とくにフランスが牽引力を失っているのは大きい。六ヶ所村の再処理施設はとっくに稼動していると思い込んでいたが、いまだに???な状態のようである。北朝鮮の状況にも影響されているのであろうか。日本の技術力をもってすれば、プルトニウム爆弾の製造などは簡単であろう。でも世論や法律がそうはさせないのだと思う。安保や基地問題、そして沖縄が絡み合っているのだ。ぼくはいままでなんと無関心に生きてきたことだろうか。
そして天文学に触れると、生きていくこの時間のことを思う。どうせだったら、やりたいことをやっていこう。大人なんだからやりたくないことをしなければならないときもあるが、わざわざそれを選んでいくことはしないでもいいのだ。「ディープインパクト」を見たときに二輪免許を取りたいと思ったように、宇宙の動きに触れると自分の動きも検討したくなる。方針自体を考えたくなったら、ちゃんと「哲学」の勉強まで用意されている。やってみる時間はまだまだたくさんある。
体温を越える猛暑日が続く中、なんだか暑さにも慣れてきて、あまり感じなくなってきている。昼間なるべく外を出歩かないようにすればしのげるかも。
今月山形、来月新潟と長崎、10月に福岡、11月に鹿児島とびっしり詰まっている。お役に立てるときは立てるよう配慮され、自分が求めて探すときはいろいろなものが用意されているのかもしれない。
課せられていたすべてのレポートを提出し終わった。英語で書くやつはちょっときつかったなあ。でも全部やりおおせた。本物を書いたという感じだ。いままでは偽者だったのか…(笑)。放送大学でたくさん書いてきたレポートは、経験者の感想文という感じが強かった。いまさら何かを背負って生きていくわけでもないからラクだった。しかし今度はやはり違う。東大の学部や大学院の正規課目のレポートなのだから、未来を背負う若者たちのまじめなレポート課題なのである。それにちょっと歳食った自分もただ乗りさせてもらっている…というようなイメージだ。研究生といっても学費はちゃんと払っている。だからけっしてただ乗りではないのだが、卒業の義務も単位取得の義務もないので、ただ乗りという感じなのだ。
でも一生懸命やった。ピントはずれの解答をいっぱい書いてしまった感じもする。でも取り組むことそのものが新しい人生なのだ。20年働いてきて、ちゃんと勉強してきたことがあっただろうか。そういうことをよくよく考えさせられるこの一ヶ月であった。
休暇である。たまには学業を休んで日帰りの旅に出る。青春18きっぷを使うとあと四回が義務となってしまうので、一日の使いきりでJRの休日おでかけパスを購入。昔のホリデーパスである。神奈川だと小田原から、千葉は成東、栃木は小山、群馬は本庄早稲田まで使える。以前甲府まで往復するときに大月までの有効区間を利用するだけでも元が取れた。おとくな切符である。
まずは海が見たい。東京湾ではさびしいと思い、相模湾へ向かう。江ノ島か逗子かと思ったが、赤羽から乗った湘南新宿ラインがたまたま逗子行きだったので逗子へ向かう。
平日の午前中だが夏休み期間である。逗子駅の近辺は、髪を染めたお兄さんお姉さんであふれかえっていた。大学生や高校生のリゾートか。選択ミスであった。しかしここまできたのだからなんとしても天皇のリゾートである葉山までは行きたい。しかし逗子駅からはかなりあるようだ。そこでカーシェアリングを利用してみる。
逗子駅前からタイムズプラスで車を借りて出発。近距離なので一時間半と思ったが、出てみたらひどい渋滞である。まったく進まない。しかも道が狭い。すれ違いもやっとな道路。海水浴で逗子マリーナに向かうお兄さんお姉さんたちが浮き輪を持って車道を歩いている。あーこれではだめだ。
しかし忍耐しながらトンネルを二つくぐって葉山御用邸前までは行ってみる。うっそうと茂った防風林が見えた。奥はもちろんセキュリティの中。早々に引き返しタイムズステーションに車を返す。一時間で退散。カーシェアは800円ですむ。タクシーより安かったと思おう。
気を取り直して逗子から横須賀線快速電車で東京湾を一周。東京駅を経由して直通で総武本線、内房線へ。木更津に向かう。春の巡検以来である。
木更津からローカル線の久留里線に乗り換えである。木更津に着くときに草むした線路が見える。たぶんこれは廃止線で、その逆側に久留里線の分岐があるに違いない…と予測していたが、なんとこの草むしたレールが久留里線であった。雑草が線路を覆っている。というか線路が雑草の中に埋もれている。脱輪しないのか。
ディーゼルカーに乗り込み、久留里線で山奥へ登っていった。奥へ奥へと進んでいく。相変わらず雑草が刈り取られていない単線。鉄道冥利に尽きる路線である。
久留里駅で大半が降りるが、さらに列車はディーゼルの激しいエンジン音とともに終点へ向かう。終点は上総亀山駅。改札も何もない無人駅。注意しながら見ていたが、この久留里線は有人駅は始発の木更津以外にはなかったのではないのか。車内で車掌が「切符をお持ちですか?」と尋ねてきた。関東にいながらにして、まるでここは九州や中国地方の山間部の駅のようだ。
ふたたび久留里線を木更津まで戻ったあたりで日が暮れてくる。時間がなくて栃木や群馬には行けず。板橋で妻と合流して食事して帰宅。ミニトリップであった。