きょうは大学の授業がない日である。火曜日は二限目の「地球史学」を受講しているのだが、月曜日がたくさん祝日でつぶれてしまう関係で、月曜日の振り替え日なのだ。ぼくは月曜日の理学部科目を登録していなくて、文学部の二限目だけが月曜の登録科目で、文学部は曜日振替がないので、けっきょく休みなのである。
しかしながら、卒業研究の準備で非常に忙しい毎日である。作業量が多いのだ。昔だったら地理学教室の学生はおそらくこういう地形図の整理だとか地形分類、地質図の作成、ボーリングデータの収集などに明け暮れていたのだろう。いまはインターネットという手段があるのでいくらか過程が省略できる部分もあるが、地理の本質をつかむためには、やらなければならない作業の分量は変わらない。卒業までに身に着けたいことがたくさんある。もちろん修士課程に進んでも研鑽し続けることが必要だと思うが、入門者の戸惑いと新しい発見の連続で、けっこうこれがおもしろいのである。
白い白地図と色鉛筆を持って空中写真判読と資料整理に没頭する。地図や鉄道を楽しんでそれでフィールドにまで出かけられるとしたら、こんな楽しい学生生活をよく見つけられたと運命に感謝したい。