十月一日から四年冬学期の授業が始まる。新学期直前にシラバス(最近はほとんどWebの電子データ)を閲覧しながら、新学期の授業時間割を考える時間がもっとも楽しい季節である。四年の冬は学部の最後の学期であるから、必修の卒業研究以外はほとんど縛りがない。自分は学士編入だったので、三年冬に二年次の必修科目を履修した関係で、三年冬の選択必修科目をまだ取れていない。それを少し取れば全体の単位数はほとんど足りているので、好きな科目を自由に組み合わせてよい。他学部や駒場の科目もどしどし受講してみる予定である。今回は考古学や環境化学の実習、そして河川工学や農村計画学や地域人文地理もカバーしようと思う。毎度のことだが欲張りすぎると本来集中するべき自分の専門分野の勉強にエネルギーが注げなくなるので、少し抑制もしなければならないと考えている。
お彼岸も終わりすっかり涼しくなった。大学院入試のための努力と研鑽に明け暮れた夏が終わる。ありがたいことにぼくの今回の大学院入試は東大内部生の有利さをフルに生かすことができたと思う。ふだん授業や実習で教えてもらっている先生がたが問題を作り採点をするのだから、ふだん教えてもらっている通りのことをきちんと復習して対策すればよかったのだから。予想外の角度の問題も多かったが、丁寧に取り組んでさらに「気合」で突破できたと思う。英語のTOEFL ITPはたしかに辛かったが、何回も何回も模擬試験を受け、対策問題集をひたすら解き続け、外部の有料TOEFL講座にも休日を返上してかよった甲斐があったというものだ。
秋からはまたフィールドに出たり地味な実習作業を続けたり、自分の願っている勉強ができる。授業にどっぷり浸れるのも学部生のうちである。自分の置かれている状況にいくら感謝しても感謝しきれない。