きょうも中身のない一日。これを望んでいたのであった。
代々木公園に行き、日光浴。あいにく日が射さない曇天模様。暑くなくて良かったかも。渋谷・神保町と経由して帰宅。読みたくなるマンガとかが何点かみつかったが、先日本は処分したばかりだし、二・三週様子を見て、それでも読みたいようだった買おう。こういう風にしていると、たいてい何も買わないで済むのである。
池袋のハローワークで雇用保険からの失業給付受給者のための初回説明会が実施される。参加した。かなりの人数。毎日のようにこんなにたくさん失業者が量産されているのか。ぼくもその一人。前後左右の人の受給者証を盗み見る。けっこう四五年で自己都合退職している人が多い。したがって受給日数も90日とかその前後。ぼくみたいに20年以上勤めていて、300日以上の受給日数を持っている人は少ないようだった。定年退職者は別だが。
およそ二時間近い説明会。ビデオと口頭説明。不正受給をしないように…という話が多い。後を絶たないのだろう。どんな仕事でもしたときは必ず申告するようにと何度も言われる。説明した係官は不正受給を調べて摘発する係なのだということだった。
区役所でも国民健康保険や国民年金の加入手続きをした。会社がなくなれば、全部自分でやらなくてはならない。前年分の所得に対して住民税を一年間持って行かれるのもちょっと痛い。抑制を効かせながらやっていこう。
北九州の父とときどき手紙やハガキをやり取りする。父は歳を取ってからずいぶん小さい文字を書くようになった。こんな豆みたいな字を本人読めるのか??みたいな。でもぼくはちょっと大きめの文字で書く。母は糖尿の影響で視力がかなり落ちているからもうほとんど字は読めない。おそらく父が音読して母がそれを聞いているのだろうと思われる。
ちなみに母は最近一般病院に転院したようである。CCUの毎日は綱渡りだったが、なんとか快方に向かっているようだ。陽気もよくなってきているしよくなる一方だと思う。こういうのは思い込みが大事なわけで、よくなるしかない、よくなるに違いない、よくなることしか考えられない、とそう思っているとほんとによくなるから不思議だ。がんを吹き飛ばした人たちはたいていそう考えて、それが実現している。われわれは回復するはずなのである。
最近はここにも書いているように、ぼくの身辺は電撃的とも言えるよいことばかりを伝えているので、父は喜寿を越えいま78歳だが、ますます元気に生き続けるであろう。母も病気を吹き飛ばしたようだし、ぼくもますます充実していく。悪い知らせばかり知らせていた18年〜20年前に比べると、いまは本当に親孝行できると思う。
毎週の英語の輪講、いくらか慣れてきた。全訳もやり、単語メモもやり、直接書き込む調べ方もやってみたが、あまり早く準備しても当日思い出せない。結局効率がいいのは、直前二日間くらいで日本語の同内容の専門書を調べながら、一気に頭の中で訳出して、不明単語のみ意味を書いておき、訳を二日間覚えておくというやり方である。あと経験的にちょっとわかってきたのは、無理に意味をまとめてサマリーを話そうとせず、愚直にその場で英語を見ながら全訳を考えるということである。これが大変なのだが、英語で考え、アウトプットだけ日本語という、一番いい方法かもしれない。周りの東大生たちを観察しているとだいたいそんなやり方みたいである。というかみんな単語をよく知っているし、関係代名詞が二重三重になっている構造文でも、ささっと頭の中でまとめている様子がわかるのだ。独り言をつぶやきながら訳しているので思考過程が見える。自分も思考過程を見られているみたいなのであるが。
正規の授業以外にも、大学院入試対策のために外部のプログラムでTOEFL_ITP対策講座を受講し始めた。毎週土曜に三時間、麻布十番のテンプル大学日本支部に通っている。文法問題などの肝になるところを教わる。そして模擬問題を少し解く。解けたら隣席の人と検討する。答えは別紙にある。単語力がけっこう厳しい。老若男女混じっている。まさかみんな大学院入試の人ばかりではないと思うが、20代から50代までいる。50歳過ぎてから留学とか、会社で受けさせられて530点取れないと配転とかでしょうか。厳しい人生である。
ともかくみんなで勉強するのが大切かもしれない。いまやっている英語以外の科目も、どれもみなみんなで学び、みんなで問題を解いて、わかったとかわからんとか言っているのが楽しいのである。最小限だけやって逃げ回っていたあの勉強のやり方は長続きしない。好きで学生になったのだから、やっぱり楽しんでやっていきたい。