毎週の英語の輪講、いくらか慣れてきた。全訳もやり、単語メモもやり、直接書き込む調べ方もやってみたが、あまり早く準備しても当日思い出せない。結局効率がいいのは、直前二日間くらいで日本語の同内容の専門書を調べながら、一気に頭の中で訳出して、不明単語のみ意味を書いておき、訳を二日間覚えておくというやり方である。あと経験的にちょっとわかってきたのは、無理に意味をまとめてサマリーを話そうとせず、愚直にその場で英語を見ながら全訳を考えるということである。これが大変なのだが、英語で考え、アウトプットだけ日本語という、一番いい方法かもしれない。周りの東大生たちを観察しているとだいたいそんなやり方みたいである。というかみんな単語をよく知っているし、関係代名詞が二重三重になっている構造文でも、ささっと頭の中でまとめている様子がわかるのだ。独り言をつぶやきながら訳しているので思考過程が見える。自分も思考過程を見られているみたいなのであるが。
正規の授業以外にも、大学院入試対策のために外部のプログラムでTOEFL_ITP対策講座を受講し始めた。毎週土曜に三時間、麻布十番のテンプル大学日本支部に通っている。文法問題などの肝になるところを教わる。そして模擬問題を少し解く。解けたら隣席の人と検討する。答えは別紙にある。単語力がけっこう厳しい。老若男女混じっている。まさかみんな大学院入試の人ばかりではないと思うが、20代から50代までいる。50歳過ぎてから留学とか、会社で受けさせられて530点取れないと配転とかでしょうか。厳しい人生である。
ともかくみんなで勉強するのが大切かもしれない。いまやっている英語以外の科目も、どれもみなみんなで学び、みんなで問題を解いて、わかったとかわからんとか言っているのが楽しいのである。最小限だけやって逃げ回っていたあの勉強のやり方は長続きしない。好きで学生になったのだから、やっぱり楽しんでやっていきたい。