_ _ 大学院を満期で中退してから仏教ジャンキーを続けていたら、あっという間に半年が経ってしまった。いつまでも無職のままでいるわけにもいかず、かといってこの年齢で飛び込みで正社員に採用してもらえるほど世間は甘くはない。じっくりと中途採用のある教育機関を探しながら、とりあえずは時給の生活でもいいから働きたい!ということでいくつかの口を応募し続けてみた。バイトと言っても大学や専門学校とかを重点的に探していたのだけれど、そうすると経理や秘書の仕事が多くて、大学側はたいてい若い女性を求めているのである。しかし男女雇用機会均等法とかがあるため募集要項に「女性に限る」とか「30歳前後を採用」とか気軽に書けないらしい。あるいは逆に「TOEIC800点以上」とかすごいハードルを設定しているのに時給980円とかで、そんなうまい話ないでしょ、採用担当さん!って感じのものが多い。いろいろえり好みしながら折角なので四年間理学部で勉強した地球科学関係の仕事がないかと探していたところ、あるとき海洋深層水を用いた環境保全の講座で技術補佐員を募集しているのが目に留まり、応募したら採用してもらえた。キャンパスは東大の弥生だし、博士号が必要とか英検一級とか研究職レベルのスキルは要求されないようで、さらには、入ってみたらいい人ばかりで、自分は良運に恵まれているなあと感じ入っている。任される仕事がホームページ作りだったり研究室の整備だったり掃除だったりと、自分の得意なことをよく頼まれるので、これも心地よい。あわてて地質ボーリングの肉体労働会社や、夜何時まで働かされるかわからない競争的学習塾に飛びついて就職しないでよかったと思っている。
非常勤で有期雇用のアルバイトだけど、フルタイムパートでまあまあお金ももらえるし、予算がついて仕事の成果を認められれば数年は更新がされる可能性もあるし、良いアルバイトにたどり着けたと思っています。