仲間が亡くなり告別式。52歳はまだぜんぜん人生の途上である。間質性肺炎などという、いまだ治療法のない病気がこの世にたくさんあるのは憤慨ものである。病床へ三回ほど見舞いに伺えたのは幸いだった。
キリスト教式での告別式で、施設長の説教の中で「備えられた場所へ行く」という話であった。また、先に彼はそこへ行ったのであって、われわれも必ずみなそこへ行くのだから、再会の時が必ずあるということである。送る側であったが迎える側になる日が来る。仲間が悲願であったことを、自分がある程度は代わってやっていきたい。最後の何年間かを一緒に生きられたことをありがたく思う。ぼくの再生に力を与えてくれた仲間の一人でもあっただけに、より強く冥福を祈りたい。