最近は大学同窓会のことをこのように呼ぶようである。昨年は中曽根康弘氏の講演会が行われたが、今年は小宮山宏氏のエネルギー談義、そしてシャープ、JR東海、三菱自動車、それぞれの社長によるパネルディスカッションが催された。十数年前には液晶普及は夢物語だったが、現実にブラウン管に取って代わったという話や、今また太陽光や原子力発電が注目されているということ、さらにそれが電気自動車のコスト減の現実性につながっていくという話、ふだんの生活とあまり関係ないトピックだが面白かった。
第二部はそれぞれの学部に分かれての催しだったが、最近少し興味のある農学部の講演イベントに参加。食品への科学研究としての味覚の話や、獣医学者による抗がん剤開発のプレゼンなどがあった。他学科卒業でも参加OKであった。農業や生命科学、環境について今まで考えたことがあっただろうか。医学にしてもまったく自分の職業とは関係ない分野だと思っていた。しかし何らかのコミットメントは可能だという気がした。
帰り道、地下鉄の駅で偶然仲間に会ってびっくり。確かにその時間ちょうどそこでミーティングが終わったあとだった。現実に戻れた気がする。