板橋区を通じて、定額給付金が振り込まれた。12,000円。七月に宮崎に行くときの片道代金にちょうど相当する。財はそのまま日本航空へ横滑り。そういえばパソコンとかしばらく買っていない。
要するにバースデーである。死後800年以上を経ているというのに毎年浄土真宗のお寺に、たくさんの門徒が集まり念仏するというのはすごいことだ。誕生日でこれだけのイベントとなるのだから、命日はもっとすごいことになる。キヨシローの43,000人は一見大変な人数に見えたが、親鸞上人が800年間に動員した門徒数を考えたら足元にも及ばない。
仕事が休みの曜日にたまたま当たったので、築地本願寺に行った。本堂にたくさんの人たちが集まっていた。みんなすらすらと正信偈をそらんじている。ひょっとしてプロか? ぼくも負けじと暗誦しようとするが、もう20年以上唱えていないし最初の十行くらいで降参だった。
正信偈とは浄土真宗の日々の勤行で唱えるお経なのだが、違うイントネーションでみんなが唱えていることに気づいた。本願寺派と大谷派で違うのだ。微妙な違いではなく、はっきり違う。「中夏日域(ちゅうかじちいき)…」と発声するところなんて、足並みが揃わなくてずっこけそうだった。ちなみに我が家の勤行は大谷派のイントネーションだった。でも父は「本願寺派」だと言い張っているし、じっさい納骨は西大谷なのである。小一時間過ごし、本願寺をあとにする。体中が抹香くさくなったが、これも祈りのシャワーである。毎度言うが、つながりは大切にしたい。