生まれて初めて日本から外に出た。成田空港から台北へ。警察の取調べみたいな、根掘り葉掘りプライバシーを聞かれる…みたいな出国審査をイメージしていたのだが、そんなわけはないね。審査官はパスポートとチケットを預かり、写真を見たあとぼくの顔をちらっと見て、事務的に出国印を査証欄に押印していた。それだけだ。あっけない。
夕方成田空港を出て、夜に台北桃園(とうえん)空港に到着。時差が一時間あることを初めて知る。おれの一時間を返せー(笑)。帰国時にちゃんと一時間返してくれるので安心するように。
中華民国の入国審査。簡単なシートにパスポート番号や住所などを記してこれも簡単に終了。東西体制の頃の東側入国をもくろむ共産主義者は大変だったんだろうなあ…とかぼんやり考える。
台北の到着ロビーには旅行会社の現地係員が待っていた。日本人観光客がたくさんいて、一緒に大型バスに乗り込む。夜の高速道路をひた走り市内のちょっと古めの世聯(リンクワールド)ホテルに到着した。車が右側を走っているよ。海外では右側を走るというのは「知って」いたが、実際にバスに乗ってるとすごい違和感。とくに左折するときなんか大まわりで、えっ?ここに入ってくの?みたいな感じ。そして市内はすごい量のスクーター。台湾はスクーター社会のようだ。ナンバープレートも当然のことながら違う。海外に来たという実感。