はじめて注文してみた。ネットで注文して宅配で代引き。送料すべて込みでふとん三枚7350円。とりあえず掛け布団と敷布団の二枚をやってもらった。いまのふとんは、九州の原子力発電所就業のとき以来使っていて、実に17年間洗ったことはなかった。もちろん干したりはしているけれど。むかしは綿の打ち換えとかをやるしかなかったようだが、今は安くクリーニングできる。
先週送ってから今日届くまでの間、床にシーツを三枚敷いて、毛布一枚で寝る生活を余儀なくされていた。毎日のように午前4〜5時ごろ、寒さと固さで目が覚めて、いまだに睡眠不足を引きずっている。ふとんの存在は大事なようだ。ぼくには路上生活は難しいかもしれない。誰にでもその可能性はある…という話なのだが。
生まれて初めて日本から外に出た。成田空港から台北へ。警察の取調べみたいな、根掘り葉掘りプライバシーを聞かれる…みたいな出国審査をイメージしていたのだが、そんなわけはないね。審査官はパスポートとチケットを預かり、写真を見たあとぼくの顔をちらっと見て、事務的に出国印を査証欄に押印していた。それだけだ。あっけない。
夕方成田空港を出て、夜に台北桃園(とうえん)空港に到着。時差が一時間あることを初めて知る。おれの一時間を返せー(笑)。帰国時にちゃんと一時間返してくれるので安心するように。
中華民国の入国審査。簡単なシートにパスポート番号や住所などを記してこれも簡単に終了。東西体制の頃の東側入国をもくろむ共産主義者は大変だったんだろうなあ…とかぼんやり考える。
台北の到着ロビーには旅行会社の現地係員が待っていた。日本人観光客がたくさんいて、一緒に大型バスに乗り込む。夜の高速道路をひた走り市内のちょっと古めの世聯(リンクワールド)ホテルに到着した。車が右側を走っているよ。海外では右側を走るというのは「知って」いたが、実際にバスに乗ってるとすごい違和感。とくに左折するときなんか大まわりで、えっ?ここに入ってくの?みたいな感じ。そして市内はすごい量のスクーター。台湾はスクーター社会のようだ。ナンバープレートも当然のことながら違う。海外に来たという実感。
_ 朝、柏キャンパスへ向かうが、自転車に乗れないくらい寒くて降っている。流山おおたかの森駅で下車して流山市のグリーンバスに乗る。雨だと思っていたら雪みたい。五年前に続いて三島由紀夫の春の雪か。寒の戻り。