東京には無料駐輪場が少ない。駅前にとめていると撤去されるのに、安心してとめられる設備がないというのはおかしなことだ。地方ではたいていある。それぐらいの税負担はわれわれはしているはずである。住民税を毎月二万円近く払っていて、駐輪場一つ作ってもらえないというのは由々しきことだ。
しかしながら公表されていないだけで、実は都内にも無料駐輪場がある。ネットで調べても当然ながら出てこない。出すと大混雑になるからだ。あるいは歩道を「便宜上」区が駐輪場に指定して整理員を配置しているだけの、道交法上は限りなくクロに近い、なんちゃって駐輪場が多いからだ。(後記。きちんと管理が行き届いているところもあるので、念のため。)
大塚の無料駐輪場はネットにも出ていて有名なようだが、現状を見てみるとひどい有様だ。何ヶ月も放置していると思われる巨大なビックスクーターや、パンクしたままの朽ちかけた自転車が溢れている上、利用者が多く、昼間はまず入れられない。これだとただの鉄くず置き場に化してしまう。
板橋区にもいくつかある。最近は公表されているところもあるが、ときわ台や上板橋の無料駐輪場は未公表だ。ときわ台の図書館前の駐輪場も慢性的に満杯状態で、朝駐輪して夕方取りに戻ると、自転車を置いていた位置が勝手に変わっている! いままで一度も元の位置にあったことがない。最初は「盗まれたか?」と慌てたものだ。
その一方で有料駐輪場が続々と作られていたり、ロータリーなどの違法箇所にみんな堂々ととめていたりする。
われわれの払った住民税を積み立てて土地を買い、区民の駐輪場を作ってくれ。たのんます。