というわけで、ものすごい勢いで「ノルウェイの森」読了だ。なんとも言えぬ読後感。後悔とか悲観とか、なんかそんな一枚舌で書きにくい。作中でたびたび登場人物が語っているとおり「うまく表現できない」のだ。あまり書くとネタバレになるのでやめておくが、自殺をモチーフにするのは過去の自分を見ているようで、なんともよろしくない。自殺を美化するのは社会的損失だと思う今日この頃。
もっと軽く恋愛していいのかもしれないなあと思う。軽快なタッチなので、それが薄っぺらさを演出するのであろう。簡単にセックスするし、簡単に酒を飲む。中国で大人気なのはこれが原因か? でもたしかに村上春樹にしかない引き込む力、今回も感じた。
14年くらい前に途中まで読んでやめた「ねじまき鳥…」を再度読むべきか、それともほかの作家のものに移るべきかちょっと悩む。時間は有限だからだ。