今まで何回か、回線事故やルーター不全でサーバーがストップする事態はあったが、今回のようにサーバー本体が起動しなくなる事故は初めてだった。
休暇中の8/12に学校の事務長から連絡があり、電話で対応。スイッチを入れてもエラー音が鳴るだけでBIOSすらディスプレイに表示されない事態らしい。
折しもスクーリング(しかも集中授業で日中動けない)が始まったところで、授業終了まで待っていただき、金曜夕方に駆けつけてみた。
状況は深刻で、コンピュータはまったく反応のない状態。というか、スイッチを入れれば電源ユニットは動いているのだが、ディスプレイは暗黒のままである。フロントパネルを開けて中を覗くと、すごいことになっている。十年分のほこりがたまっているのである。職場の本校舎は、明治通りに面したところにある。事務局は受付を通して外気と触れ合っている。自動車の排気ガスによるばい煙がすごいのだ。ぼくも事務局に机をもっていたことが六年間ほどあったのだが、一週間も休暇を取って出勤してくると、机の上はうっすらと黒いすすが積もっているのであった。
そんなわけだから、常に電源やCPUの熱を吐き出し、その分外気を吸い込むコンピュータ内部というのはすすだらけである。これで今まで故障しなかったのが不思議なくらいだ。
この月曜に出勤して、コンピュータ本体を解体してみた。紙おしぼりでざっとほこりをふき取る。まあそれだけでも動きそうな気がしたが、現実は厳しい。
BIOSすら動かないときというのは、CPU、メモリ、電源ユニット、マザーボードの接触不良やショート、そのくらいが考えられる。ひとつひとつ試してみたところ、メモリでビンゴであった。代替SDRAMを差してみたら見事起動。最悪FreeBSDの再インストールまで覚悟していただけに、ほっとした。面倒なソフトウェア作業をほとんどしなくて済んだからである。
10年前のサーバーながらなかなか健闘していると思う。CPUはPentium2でメモリはPC133のSDRAM、HDDはWIDE SCSIの4.3GBである。いまやそんな容量はUSBでも数千円だ。でももう少しこのサーバーにがんばってもらおうと思う。