昨年三月に二輪の免許を取ってから、二台のバイク(一台目はすぐに廃車)を買い、これでほぼ季節が一回りした。毎日の最高気温が10度に届かないこの寒い季節、ついついバイクに乗るのが億劫になる。西武新宿線の定期券を買ってしまっていることもあり、気づいたら一週間以上バイクに乗っていないことが良くある。
昨年も一度そういうことがあったのだが、今回も二週間くらいあけてバイクのエンジンをかけてみたら、バッテリーが自然放電してしまっているようで、エンジンがかからないのである。キックスターターがない機種なので、あとは押しがけくらいしか方法がない。やむなく近くのバイクショップに充電をお願いした。
充電作業だけで半日以上かかるし、工賃は決して安くはない。自力で充電くらいできるようにしなくては……と思いつつも、まだできないでいる。バッテリーの寿命もあるらしい。交換したら充電工賃の10倍の費用がかかるとのことである。ずばり2万円である。2万……。バイク維持の動機づけが崩れそうになる。乗用車や、車検のかかる400ccバイクなどに比べたら、125ccの維持費など安いものだとタカをくくっていたのだが、昨年より、パンク修理、ヘッドライト交換、エンジン不調など、やたらとお金が出て行く。売ってしまおうか、などと弱気な考えも浮かんでくる。
しかし、そろそろ暖かくなってきて、ツーリングの季節を迎える。あの爽快さと自由さをまた味わいたい。寒い中を乗るのは苦行でしかないが、もう少し待てばまた状況は変わるだろう。バッテリーが上がらないように、週2ペースくらいでは身の回りで乗るようにしたい。