自宅は妙正寺川沿いにあるマンションで、周りもわりと最近の建築のマンションに囲まれている。すぐ隣にあった神田精養軒の工場も昨年閉鎖されて、跡地にはマンションが建ち、あっという間に完成のようである。
そのようなマンションとマンションの隙間から、西武新宿線が走っているのが見える。はるか遠くには代々木のドコモタワーが見える。かなり高いところに見えるので、ここはやはり土地の海抜が低いのだろう。昔は水害が頻繁だったらしく、今でも川が増水するとサイレンが鳴り響く。2005年9月の台風の時には、川の水が道路まで溢れていた。
この一月にマンション賃貸をまた二年更新した。これまで四年住んできたが、立地的に仕事にもミーティングにもパーフェクトな場所なのである。最寄の下落合駅は西武鉄道発表でも乗降者数が一万人そこそこで、都心にしては混雑度は低い。西武新宿線は本川越から西武新宿までの路線だが、他社線との直通運転がないので空いているのであろう。ラッシュ時の急行や準急は混んでいるが、各駅停車はそうでもないのである。
投資マンションを別に持ちながら自分は賃貸に住んでいるというのは、儲けをそのままつぎ込んでいるような気がしてならない。収入のちょうど倍額くらいをそのまま支払っているのだ。まあ、資本があるおかげで支払いが半分になっている……という考え方もできるが。一番いいのは、今住んでいるところが申し分ないので買ってしまうことだが、それにはちょっとお金が足りないのだ。悩ましいところである。もう一軒くらい投資用物件を探そうともしているのだが、不動産のためだけに持ち金をみんな投資してしまうのもちょっと危険な気がする。でも銀行に小金を置いていても利息なんて雀の涙なのだ。事業でも興すほどの行動力と闘争心があればまた別の展開もあるんだろうが、まだまだ修行が足りないのだった。