一年ぶりに小倉に帰って父に会ってきた。いろいろと話したが、なぜか投資の話に……。話せば話すほど、ぼくは父の子であるということが良くわかった。カネに対する考え方が、気持ち悪いくらいそっくりなのである。
父も最近は投資信託に手を出していて、基準価額が上下することに一喜一憂しているらしい。世界同時株安や、日経平均などの話で盛り上がる。そして「株や為替は危ないぞ」とまじめに言う。ひょっとして同じような目に遭ったんじゃ……。怖くて聞けなかった。ぼくも「株では、やられたよ」と力なく答える。金額を言ったら父は持病の脳梗塞で倒れるかもしれない。だから額面は言わなかった。
帰り際、「いいか、もっと上がるだろうなんて欲を出さず、そこそこ上がったらさっさと売って現金化しろよ。そうじゃないとドスンと落ちるぞ」などとアドバイスされる。そのままあなたにもそれを言いたかったところよ。ま、2/27にチャイナオープンファンドを持っていたすべての皆様に、それは言えることだけどね。