たびたびの住所変更や電話番号を知らせてないことが続き、まんまと行方をくらますことに成功したつもりになっていたのだが、職場がこの13年変わっていない。ついに名簿が職場付けで送付されてきた。考えてみれば、卒業してから住所を五度も変えている。それでも追ってくる同窓会のパワーおそろしや。呑み会は出るつもりはないが、しらふでやるらしい総会には行ってみようかと思う。まだちょっと先の話だが。
卒業した学科の名前がまた変わった。もともと原子力の学科なのだが「システム量子学科」そして今回の変更で「システム創成学科」。は?って感じである。ますますわけがわからない。原子力ってイメージ悪いんだろうか。高度成長期には花形の分野だったはずなのにね。一度は原発で働いたわたしとしては、なんとも複雑な想い。今はもう何にも関係ないんだけど。
今週は火・水・木・金と働けば終わる。しかも金曜はそのまま栃木にとんづらだ。土曜フォーラム・日曜理事会と続く。倒れるかもねー。なんか甘味の欲しい今日この頃。
フォッサマグナの構造線を突っ切り大糸線完全乗車。朝、松本駅を出発して、信濃大町や白馬を経て、南小谷、平岩を抜け、糸魚川にいたる。JR西日本とJR東日本を行き交うところ。新幹線営業が目前の北陸本線に沿い、日本海の絶景を見ながら直江津へ。またこちらで乗り換えて上越高田と妙高に向かう。少し電車が混んでいる。しかし長野はすぐであった。篠ノ井まで抜けて鉄道の旅は終了。レンタカーで上山田温泉に到着する。
上山田で信州そばを食べる。量が多い。でもうまい。お腹がいっぱいになったところで上山田から今度は車で菅平高原へ。日が暮れてくる。木曽の再現だ。つまり光のないところで星空を鑑賞。うまい具合に真っ暗な山中で星を見ることができた。妻と山中でひとしきり。
そして今度は須坂がわへ下山。車だと数10kmもあっという間である。高速道路で更埴まで戻り上山田温泉。気持ちのよい温泉に入り二日目も終了。
卒業研究のための要旨発表会が月末にあるので、内容をまとめて文書にする作業を始めている。上旬にはフィールドである群馬県と埼玉県の県境、神流川流域を野外調査した。川の両岸にある段丘の隆起量を調べて、地形変化を評価するというものだ。自然地理学に進んでいる。地質や気候変動ももちろん手法の中に含まれている。苦手意識のあった造岩鉱物についてはあまり知識がなくても何とかなりそうな気がする。
年明けまであまり時間がないが、精いっぱい自分の力を出し切りたいと考えている。専念する楽しさ。没頭する楽しさ。高校生のときに味わったような楽しさがいまこうして復活している。四十代後半であっても決して遅すぎることはない。道は開かれている! それに気づくかどうか、自分次第である。