体重が戻っている。半年ほど前に急に思いついて禁煙を始めたのだが、そのときの体重がたしか55.5kgなのであった。どう変化してどう戻ったかというと、禁煙してすぐに2kg程度増加。ぎりぎりのウェストであったスラックスが次々に入らなくなり、処分。そしてずっと安定しているように見えたのだが、今週思い立って、体重を量りたくなった。うちには体重計がない。体重を量りたくなると、町の銭湯に行くのである。杉並湯。すると見事に55.5kg。そして禁煙も問題なく続いている。
禁煙は私にとっては道楽のようなものだ。気ままに始めたし、いつやめてもかまわぬ。しかし、吸ってしまうのは簡単だけど、またやめるのはしんどいだろうなぁと思う。ま、やめる動機は非常にあいまいだったし、どれくらい続けられるのかに興味があったとも言える。ご飯がおいしくなるとか、耐久力(特に呼吸)が上がるとか、諸説は乱れ飛ぶが、実感としてはほとんどたいしたことではなかった。それよりも私の場合は酒をずっとやめ続けていかなくてはならない。そっちのほうがはるかに重要なのである。
体重が自然に減っていくのは、理にかなっているようにも思う。毎朝シラスおろしとご飯である。大根の根っこの細いほうなので、むちゃくちゃ辛い。でもこの刺激で目が覚め、しゃきっとする。昼はほどほどに食べているが、夜はまた餃子とご飯とか、夕方にMcとかで何か食べるとそれっきり。でもなぜか55kg以下には決してならない。過去に摂食障害も持っていたせいだろうか、もっと減らして遊んでみたくなるが、あの苦しみはもう味わいたくない。
角田光代の受賞作品である。遅ればせながら読んでみた。角田さんの作品は結構読んでいるのだが(15作くらいは読んだか…)、有名作品なので後回しにしていた。
二つの物語が同時進行して行って、最後に調和。村上春樹の「世界の終わり……」もたしかそんな風だったような。角田さんの作品は、いつも切ない。涙がこみ上げてくる場面がよくある。悲しい場面ではないのに、だ。不思議な切なさによく襲われる。切なさの好きな人にはお勧めである。
あと、男女間の怒り。主婦の怒りとか、主婦でない人の怒りとか。実に頭にくる場面を描写してくれる。男のまぬけぶりも書かせると天下一品だと思う。男の無神経さや配慮のなさ。身に覚えがあるはずだよ、みなさんも。
そういう感じでいつもこう読後感が悪いのだが、角田作品はまた麻薬のようにぼくの襟首を掴み、読ませようとする。それにどうもあらがえない。図書館で「角田光代」の文字を見て、まだ読んでない作品だと必ず借りてきてしまう、そういう力があるのだった。
飛び石のように定期試験がある。去年もこの時分に物質化学の試験があったような気がした。ジャナ専も東大駒場もそうだったが、9月に入ってちょこっと授業をやったり試験をかまして、ゆるんだ学生をしめあげてくれるのだ。そしてまたすぐに秋休み。夏休みの後に秋休み! 休みのありがたさはこうして試験や授業があってこそと思う。
全球の気温や風、熱輸送、放射エネルギーの問題が中心だった。地物の計算がどうもうまくいかないことが続く。解釈はいっぱい書けるのだけど。ほとんど全回出席していたし、まあ単位はつくだろうと思う。
● ヒロシ [今はどうだか知らないけれど、 荻窪駅の南口にカメラのキヨシと岩森書店が入っているビルがあって、 そこの上に角田光代の..]