91年から93年くらいにかけて、とても地面の下をもぐっているような生活をしていたのだが、非生産的な短編小説を書いたり、詩というかアフォリズムというか、とにかく「狂った社会」に警鐘を鳴らすべく、たくさん文章を書いていた。最終的にはバインダーノートに27冊くらいあったのだが、しらふになって数ヶ月したときに、こんなものを抱えていては新しい人生の邪魔になると思い、みんなゴミとして捨ててしまった。
短編小説は友達に読んでもらったり、ある作家の自宅マンションを突き止めてそこのポストに入れてきたりしたのだが、そんなことをしても何になるのか、だいたい自分の意図がよくわからない。狂った人が狂った文章を書いたとしても、せいぜい狂った人が絶賛する程度で、社会にはまず受け入れられないだろう。
作家になりたいという妄想も、ほとんど火が消えてきた。いろんな人たちが文章を書くときに、最初の動機はただもう単に「これを書かずにいられようか?」というような、子供のようなエネルギーだと聞く。
_ 高田馬場のミカドにアルカノイド2(リベンジオブドー)が復活しているのを発見した。周期的に都内で見つかるこの貴重なゲーム。ときどきプレイしたい。昭和63年とかに流行っていたゲームなので、そろそろ30周年だろうか。