_ 現在のところFreeのBSDは3.0 SnapShotまでがCD-ROMで発売されています。IDEのハードディスクを買い足した折りでもあり、わたしは少しずつセットアップを続けています。
ご存知ないかたのために少し詳しく言いますと、FreeBSD、Linuxというのは、そのソフト自体に販売価格はなく、完全なフリーソフトウェアです。しかもOSなのです。OSというと、まぁWindows95みたいなものですね。コンピュータの電源を入れると立ち上がってくれます。Windowsみたいに最初からマウスでカチカチというわけにはいきませんが、決まった手順に沿って設定していくと、X window systemというたいへんグラフィックな環境を作ることができます。壁紙だって変えられますし、音も出ますし、Netscapeもあります。いわゆる商用ソフトもありますが、ほとんどがフリーです。インターネットで配布されていたり、単品のCD-ROMも配布されています。CDの場合はプレス代と流通があるようなので、当然実費はかかりますが、それでも\1,000~\2,000-前後でフルパッケージが入手できます。機能的にいうと大体WindowsNT Serverくらいかも知れません。気になるのがハードウェアのデバイスドライバですが、メジャーなものはほぼ動きます。新製品に対応するのはすぐには無理みたいです。誰かがドライバを書くまで待つか、自分で書くしかありません。しかしながら、あのEDGE 3Dのドライバも用意されたようです。
セッティングを続けているうちに、コンピュータに命令を出すということがどういうことなのかが何と無く分かってくるのが不思議です。これはUNIXのよさかも知れません。DOSも同じような感じでしたけど。ただUNIXの場合、ファイルのありかが最初から決まっているので、DOSみたいにメーカーが勝手な名前でごろごろとディレクトリを作っていって、HDDの中がてんやわんやになるという事態は避けられます。DOSやWindowsではいつもその問題に悩まされつづけています。このファイルやフォルダは消してもいいものかどうか……とか、そういった具体的なやつです。インターネットのキャッシュをどうするかとか、データをプログラムのフォルダに置いとくと、バックアップを取るとき大変だとか……。UNIXだと自分で管理したいファイルはホームディレクトリにあります。設定のためのファイルは/etcとか/usr/X11R6/lib/X11とか、決まったところに置くことになっていて、デバイスファイルは全部/devにあるとか、見通しがいいのです。一番いいのはお金がかからないということでしょう。
わたしはFreeBSDから入って、最近Linuxを始めたのですが、人口的にはLinuxのユーザーのほうが多いようです。書籍とかもLinuxはたくさん出ています。どっちも似たような感じなので、一つ徹底的にやれば類推もしやすくなります。両方ともわからないことがまだたくさんあるので、これからの課題です。とかいいながらあっという間に飽きてやんなくなったりして(笑)。でも当分Windowsからも離れられないでしょう。Windowsでしか動かないソフトがたくさんありますので……。
コンピュータの世界は思ったよりとてつもなく広いものだとつくづく感じています。