今回の宮崎は、先日の京都や水戸そして台湾とはかなり違う。仲間と会うのが目的だからだ。最近観光ツアーに参加するようにしているが、以前はまったく興味がなかった。ようするに場所はどこでもよかったのである。
しかしあちこち仲間のいるところに出かけるにつれ、地域性というのも重要な要素かもしれないと思うようになってくる。プログラムへの取り組み方や気質による影響、新しい人の育て方など、地域によってかなり違いがあるのである。自分の住んでいる場所の周りで行われていることを基準に考えるのはたやすい。しかしそれでは過去と同じで自己中心的だ。そしてさらに考えなくてはいけないのは、自分が何をもらってくるかよりも、他の仲間のために何ができるかといったことのほうが重要なのである。理解されるよりも理解することに意識を集中していきたい。たぶんそのほうが懐の広い人間になれるだろう。そして結果的にそれが自分を豊かにしてくれる。それでいいのかもしれない。
東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻の修士課程(マスターコース)に入学願書を提出した。八月末に入学試験を受ける。この半年のあいだ、学問の助走運転をしてきた成果が現れるといいのだが、まだまだ道のりは長い。英語と数学、そして材料力学などが今の課題である。
海外だと四十代で大学や大学院入学はざらにあるようだが、日本社会では特殊事例かもしれない。このような環境に恵まれている自分には、いまここで学びを楽しんで行くしかないと思える。無理な感じがすることでさえも、復帰してしばらく慣らし運転をし続けることで、勘や力がよみがえってくるかもしれない。
今年前期の授業料が全額免除になったと東京大学から通知が来た。これは大きい。今年のぼくの住民税も先日通知が来たばかりで、所得割はゼロ、均等割のみ。要するにぼくはすでに無税の人となっている。妻の扶養に入っているくらいだから、父兄の年収が高いことで知られる東大生の中では、非常につましい暮らしをしていることになるのだ。
国費でまるまる勉強をさせてもらえている。ありがたいことだ。
● ami16 [ネットへのダイヴシステムがクラッシュ!これを機にBB導入も検討します。]