東京大学には大きく分けて1,2年生が学ぶ駒場キャンパスと3,4年生が学ぶ本郷キャンパスがある。ぼくはいま3年生で、まもなく4年生になる予定なので、ふだんは本郷キャンパスにいる。理学部や大学院理学系研究科もほとんどが本郷にある。これとは別に理系の大学院のうち、新領域創成科学研究科に分類される研究科や、大気海洋研究所や空間情報センターなどが柏キャンパスにある。2000年を過ぎて東大が独立行政法人になったり、大学院重点化でこのキャンパスを作ったことなどは比較的最近のことである。
そしてTXと呼ばれるつくばエクスプレスが開通し、この柏キャンパスにはいっそう利便性が上がった。「柏の葉キャンパス」駅も開業した。東武バスや大学がサービスしているシャトルバスでもアクセスできる。松戸に用事があったついでにキャンパスに行ってみた。
図書館はこじんまりとしているものの、スペースは広く本も新しい。必要なものがそろっているという感じがする。生協もきれい。土地が広く、自動車でのアクセスはしやすいと思う。
教室や研究室などが入っているメインの建物は等間隔で聳え立っている。今回は用件がなかったので入らなかったが、利便性はよいだろう。
ただやはり新開地の無機的な設備という感じは否めない。本郷が加賀前田家の大名屋敷で、震災後に内田ゴシックで西洋建築を取り入れた格調の高さがあるのとは対照的だ。駒場も古い一号館の時計台や900番教室は趣きを残しているが、新五号館や生協が無機的な感じなのとこの柏キャンパスは似ているのかもしれない。
研究生活に没頭している状況であれば建物の風格など気にもならないのだろうが、来訪者として行ってみた感想としては、いまひとつなじめない感じであった。
先週2/11(火)に81歳の父が脳溢血で倒れ、深夜連絡があった。翌日午前北九州総合病院に急行したが、ICUの中。三年前の母の心筋梗塞のときに状況が似ている。危篤状態であったが、早い医療処置で生命の危機は脱して、その後酸素マスクもはずされ、一般の病床(SCU)に移されている。
いまだ意識は回復していない。予断を許さぬ状況だが、植物状態の父の病床に永久に張り付いているわけにもいかない。もしものときのための準備は整えていたが、同居の姉夫婦に後のことをお願いしてこの日曜(2/16)に帰京してきた。
今後どうなるかはやはり神様の決めること。母のときは生還してその後めでたく喜寿を迎えられたが、父に対してもまずは意識の回復を祈り、あとはできることをして祈るのみである。
● ami16 [僕も煙草をやめたときは「や〜めた」だけ、深く考えませんでした。 ただ止めた後しばらくとても眠かった。]