放送大学の英語スクーリング最終日。火曜の午前中の四回コースが終了。これで一単位つく。でも卒業単位には関係ない。英語は道楽。ドイツ語も道楽。最近勉強は道楽だと感じている。それで身が立てられるなら一石二鳥である。趣味と実益が一致するなんて、すばらしい人生。でも努力も必要だ。
東横線の学芸大学から渋谷へ出る。夜の中野まで時間がある。コーヒーでも飲むか。頭に浮かんだのは、学生のときに入り浸っていた喫茶店に行くことであった。そう、駒場祭のときに見送ってしまったあそこだ。駒場東大前の西口からすぐ。勇気を出して行ってみる。
開けると昔と同じマスターとママがいた。すこし歳取ったか。ぼくもだけど。10年振りくらいのつもりだったが、話をしているうちに15年くらいは来ていなかったことに気がついた。ご無沙汰してしまっていた。もっと早く来ればよかったなあと後悔する。
小一時間話していろんな人の消息を聞く。ぼくも少しは心配されていたようだ。19歳から30歳くらいまでの間出入りしていたのだ。しかもいつも半分酔っ払って。「前は、やつれてたよね」と言われる。でもあまり根掘り葉掘りは聞かれない。やさしさなんだよね、こういうの。
今考えている人生設計の話を少しして店をあとにする。また来よう。東大づいている自分。人生の歯車が回り始めるのかも。