最近は自転車でも駐車禁止違反が問われる。警察による反則切符ではないが、区役所による「放置自転車撤去」である。実質駐禁罰則に等しい。さらに車両を強制的に持って行かれるという実力行使がつく。千川駅前でやられてしまった。
言い訳は数点ある。
・11時過ぎになると小竹向原の駐輪場が満車状態になり、置くところがない。
・スーパーの前でありみんな停めている。
・数時間なので勘弁してほしい。
しかし、行政は措置が厳しかった。札をつけて一時間待ち、それでも置いてあったらトラックに積んでいくという「即日撤去」だったらしい。
撤去手数料5000円を支払い、自分の自転車を受け取る。腹立たしい。どこにぶつけることもできない怒りだ。自分が悪いのだから。受取所で皮肉の一つでも言って、手数料払えないだの法的根拠はどこにあるのか示せだの、ごねることも考えていたが、係員はシルバー人材センターのよぼよぼの高齢者なのだった。敵も上手い配置を考えたものだ。高給取っていそうな区の職員が係員だったら、たぶんぼくはごねて騒いで困らせたことと思う。
騒がなかったおかげで心の平穏も保たれたし、棚卸にチェックをつけないで済んだ。こういう行政措置にはつい反射的に怒りを感じてしまうが、反則金という強制力で規範を守らせる力になっているのは事実だ。バイクの時と同じく、手痛い授業料であった。