組合活動の一環ではなく、放送大学の面接授業で憲法の講義を二日間聞く。論点は主に第九条。不戦宣言と非武装である。
軍備のない国は世界にも27か国あるらしい。しかしほとんどが太平洋に浮かぶ小国や、バチカンやモナコなど。日本のように一億人も人口のある大国が軍を持っていないのは常識はずれらしい。殴られても殴り返さない国という認識である。まあ日米安保があるから、攻撃を受けたらアメリカが戦ってくれるという話である。やはり聞けば聞くほど、そんなんでいいのかと思ってしまう。
第一次大戦、第二次大戦から敗戦に至り、平和憲法を持つに至った経緯も客観的に聞いた。マッカーサーの押し付けというステレオタイプな見方も、実はいろいろ論議があるようで、日本の政治家(芦田均、岸信介ら)がかかわっているということも知った。単純に、護憲・改憲の対立議論でもないようだ。
改憲への世論の盛り上がりがまだまだで、自民党は改憲させたいようだが今一歩とのことである。金正日が新潟にミサイルを撃ち込めば、たぶんすぐに日本は憲法改正して、自衛戦争OKの気運が高まるだろう。田母神論文も一挙に受け入れられる土壌になるかも。