生まれて初めて沖縄に行った。あらかじめ刷り込まれていたあらゆるイメージ、たとえば熱帯の蒸し暑さ、激しく繰り広げられる左翼運動、草むらから飛び出してくる獰猛なハブやマムシ、傍若無人な米兵たち、など。これらはすべて想像上の産物であった。沖縄といっても、ただ単にちょっと暑い日本の土地であった。
しかしながら、町並みはやはり少し違っていた。一戸一戸にシーサーがいたり同じく魔除けの「石敢當」があった。田舎の山の中腹には巨大な墓地がある。観光地ではあるがしっかりと歴史の刻まれた首里の城跡。平和記念公園に残った戦没者碑は圧巻だった。ここは地上戦の行なわれたところだったのだ。
仲間との分かち合いはいつもの通り。九州のメンバーもそうだが、むしろ関東のメンバーが多かった印象である。観光と保養に専念できた気がする。帰りの航空機が大幅に遅れて航空会社にクレームをつける場面もあったが、総じて楽しい四日間だった。