職場学校の卒業式であった。年々学生は減っている。しかし、きちんと最後までやり遂げた皆さんのラストセレモニーである。新宿京王プラザ。一流のホテルで一日過ごすのは何かセレブになったような錯覚がして気持ちいい。あのじゅうたんとか照明がよいのかなあとか、いろいろ考えてしまう。貧乏グセが子どもの頃からしっかり身についているので、そろそろ直したいところだ。
アルコールの出る席は原則欠席なので、毎度パーティーは中座している。昼間飲むと、けっこう回るんだよね。危険な場所からは離れて、隣の都庁食堂で、ひとり遅い昼食。あっさりと今日も一日が終わる。
貧乏グセから脱するために、投機以外のいろんなマネー書を読んでいるのだけれど、財布に金をかけたほうが良いとどの本にも書いてある。あまり意識をしていなかったが、ぼくの使っている財布は、小銭入れがTDKのPCカードのおまけ(タダ)、札入れがラッフルで当たった布袋(これもタダ)。タダ尽くしである。過去も思い返してみるに、もらい物の財布を何年も使っては捨て、をくり返していた。ここで意を決して、ちゃんとした財布を買いに出かけたのだが、デパートで売ってるようなものはみんな高い。1万円〜2万円。シャネルやブルガリの品をみたら、なんと9万円! タダから9万円はいくらなんでも飛び過ぎだ。それでも1〜2万円で、大して価値のあるように思えない、バーバリーやKENZOの財布を買うべきなのだろうか。価値がないと思っているあたり、貧乏グセなのかもしれない。うーん、決断できないままである。
そこで、母校のブランドショップに行ってみた。これなら買ってよかったと思うかも、という期待。本郷の赤門入ってすぐ横にコミュニケーションセンターというのがあって、小物を売っているのである。革財布見たら1万5千円前後。店員さんに聞いてみたら「銀座の和光で特注なんですよ、名入れもしますよ」と、きれいなお姉さんが微笑む。信用してもよさそうだ。ということで注文。名入れに一ヶ月かかるそうだ。しかも有料。でも貧乏グセを直す投資と思うことにする。先払いで17,650円。品物が来る一ヵ月後をじっくり待とう。