中野のマルカワというジーンズショップでハンパ物の処分市をやっているところに出くわした。ボタンが一つ取れているという理由で、ズボンが420円。ちょっと日焼けしているという理由で、トレーナー上下で210円。ほかは何も悪くない。両方買ってしまった。「裾直ししますか?」と、店員のお姉さんに明るく聞かれてしまうが、630円しか払っていないのに裾直しまでやらせるほどぼくの面の皮は厚くないのだ。試着だけさせてもらうだけで十分だった。
取れたボタンはポケットにちゃんと入れてあったので、帰って黒糸で縫いつける。トレーナーの日焼けは、うーん、別に外にトレーナー着て出歩くわけじゃないし、それに洗濯したらそのうち取れるかもしれない。救世軍のバザーより安かったかもしれない。
中野はほかにも、ブロードウェイ二階の「野崎コイン」で、東京メトロ回数券(160円券片×11枚綴り)を常時1500円で売っている。いったいぜんたいみんな儲けというものをあまり意識していないんだろうか?と不思議な気分になるくらいお得な町である。