あれだけ凝固し腐敗しかかっていた自分の精神状態が、あの一時間半で奇跡のように変化した。自分一人ではなしえなかったこと、である。そして振り返ってみると「他人のそれ」ではなく、自分が今日一日、どのように生き、どのように誠実にやれたかを振り返ることができる。
非常に弱気でしかも苛立っていた一日の前半だったが、仕事が終わり、団交が夕方で終わり、その後の自分は、別の人ではないかと思うほどだった。トンネルはやはりあの一時間半。出てみると雪国…ではないけれど、別の世界があったといってよい。
自分を大切にする。できないことはできないと言う。できることはもったいぶらずにやる。そして不機嫌は何の役にも立たないということのようである。
妄想が走るときには、空に浮かんでみる。これでたいていうまくいくみたい。