きょうは自分の担当の初授業であった。すこし人数多め。でも今期から半分の授業になったのですこし楽。でもやっぱりこの20数名と全員初対面というのが、毎度のことながら負荷である。慣れるまでだいたい半年。しかも初対面で教師も学生も両方緊張するのが木の芽どきのこの四月。そして負荷を三度くらい続けてかけて、連休に突入。そして積み上げたものがみんなパー。ていうか、二週間あくとふつうみんな忘れるよ。それで初めてスタートになる。
この街で働くようになって、もう満12年である。13年目に入った。いろいろあったなぁ(遠い目)。しかし、退屈と、忍耐と、労務の提供。これはずっと続くのだろうか。法人のある限り、わたしはここの従業員としてずっとやっていくのか。
まああまり深くは考えまい。きょうを生きるだけで、もうそれで十分すぎるくらい。
労働組合の会議。川辺に桜の花びらが散り舞う。川というよりあれはお掘りバタというのか。秋葉原から四ツ谷にかけて、このあたり一帯は比較的馴染みのある土地。それに比べて天現寺や白金などの皇居の南側は、ほとんど足を踏み入れたことがない。中央線が走っているかどうかがかなり違うんだろう。
そして、10数年にわたって祈り続けてきたことが、またひとつ実現した。神様はひょっとしてわたしの味方なのか。必要なものは与えられ、不要なものはもらえない。これは真実かもしれぬ。
日曜早朝によく会場へ行っていたが、火曜の夜に行くのは土浦の仲間が王子にいたときだから、もう五・六年になろうか。きょうは伝統の司会を頼まれて出かけていった。職場から直行だったので、都電で一直線である。都電はゴトゴトと、学習院から東池袋、大塚、庚申塚などを経て、王子に至る。その間、約20分。このまま乗っていけば町屋や三ノ輪にも着くのだった。
王子はやけに都営住宅や大きな印刷所、そして官庁の出先機関などが多い印象である。都バスも縦横無尽に走っているし、実は下町としては浅草や千住よりも、東京くさいのかもしれない。北区なのに地名は豊島だったりして、その一方で板橋にも近い。
帰り、新宿西口ゆきのバスに乗って帰ろうという考えもよぎったが、それをやると22時を過ぎそうなのでやめて、帰りも都電にした。真っ暗になった職場の前を通り過ぎ、高田馬場に出て、西武線で帰宅。でもやっぱり22時ちょうどくらいになったのだった。