仲間の正直な話が胸にとてもよく突き刺さった夜であった。なんか過去の話ばかりして、今の問題をないがしろにしている気がしてきて、恥ずかしくなる。過去の共通な問題はもちろん大切、今の問題も大切、何一つどうでもいいことなどないのだった。
帰り道「森田さん、いま何が一番欲しいですか?」と明るく聞かれ、答えに窮する。結局まだぼくは金と女と名誉と地位と、そんな下世話な欲望の中で生きているのではないか。そして、仲間の愛と寛容の中にどっぷり浸っていても、なおもいつもなくなりはしないかと不安で、自分が不必要とされる日がいつか来るかと不安で、味方を探しているだけなのかもしれない。
だからこそ、個別のケースを、きちんと誠実に取り組んでいきたい。