先日もここに書いたが、連休明けの円高のときに米ドルおよそ4000ドルを買い、二ヶ月ほど定期に預け、どんどん円安になっていくのを見守っていた。そして波はあったが満期となり、原本50万円に対し、為替差益と金利によって、およそ16000円の利益が出た。そしてそれとは別に銀行が手数料としてもっていった利益はおよそ8000円である。まあ、今回の場合は、わたしが2で銀行が1で、2:1の利益分配である。円の価値が変わっていて、もしわたしの利益が8000円だとしても銀行は8000円持っていくし、わたしの利益が2000円でも銀行は同じく8000円持っていくのである。かりに円高になって売らざるを得なくなり、わたしがいくらか損害をこうむったとしても、銀行はゆうゆうと8000円もっていく。胴元の利益は安定して保証されているのである。リテール銀行の為替手数料は、銀行自身の安定収入の道なのであった。一見高そうに見える外貨金利に踊らされてはいけない。われわれ客は為替のリスクを負うが、銀行はリスクも何も負わず、手数料を持っていくのだ。